⇒藤田さいきの14本はボールありき【契約フリーから学ぶクラブ選び】
ヨネックスのツアーサービスをサポートする、ビーヒット長瀬貞之氏はこう言う。
「ドライバーなら日替わりは分かりますが、初日に使用したアイアンセットを2日目に丸ごと替えるのはかなり異例でほとんど聞かないケースですね。我々ツアーサービススタッフは、通常プロアマ日までがサポート期間ですし。でも、大会スポンサーがヨネックスさんで我々もいましたし、彼女がヨネックスを選ぶことに驚きはないですよ。
藤田プロは契約フリー。そして、同じ契約フリーの池田勇太プロが『EZONE CB501』、横峯さくらプロが『EZONE CB701』を使用していて、ヨネックスのアイアンの性能を選手もよく知っていますし。実際、2日目までヨネックス契約の2人が優勝争いをしていたでしょう? 性能に興味を持つ選手からの引き合いが非常に増えています」(長瀬氏)
長瀬氏によれば、藤田は「アイアンもウェッジもヨネックスを試したい」と要望があったそうだが、ヘッド在庫の関係上、現在はストックのアイアンのみ変更の状態だそう。「ここ数年はジャンバティストで彼女もやってきましたが、潮目と言えるかもしれません」。
藤田は昨季中盤以降からアイアンのバックスピン量が多すぎることに悩んでおり、今季『ボルヴィック』とボール契約を交わすなどして、スピン量を落とすことに腐心してきた。そして、今回はアイアンヘッドの方を、ゼロベースで見直すよう。地クラブ女子からの脱却が近そうだ。