秋発売の新作シャフト『ツアーAD HD』『ディアマナTB』『スピーダーエボリューション7』、判明情報まとめ
秋発売の新作シャフト『ツアーAD HD』『ディアマナTB』『スピーダーエボリューション7』、判明情報まとめ
配信日時: 2020年7月15日 04時05分
グラファイトデザインの秋発売の新作シャフト『ツアーAD HD』。ご覧の画像のように、真っ白ベースに爽やかなライトブルーのカラーリングのシャフトコスメをインスタグラムで公開している。どんなシャフトなのか? 既に正式発表されているフジクラ『スピーダーエボリューション7』、三菱ケミカル『ディアマナTB』と共に、まとめておこう。
■『HD』は『TP』よりも先硬めで、素早い切り返しの人向け
グラファイトデザインのツアー担当・高橋雅也氏は新作『ツアーAD HD』について、下記のように言う。
▶源ちゃんが使っていた『ツアーAD HD』ってどんなシャフト?
「叩ける弾き系ですね。今あるシャフトの中でいうと、シルバーの『TP』の先がしっかりした感じのイメージです。少し手元側を太くしてあるので、切り返しを強くしても暴れない。切り返しからスピードを出すゴルファーには合います。先がビュンと走るような感じではないですね。ドローヒッターの塚田好宣プロは『ドローを打ちにいってもあんまり左に行きすぎない』と言っていました。ドローがかかりすぎないみたいです。シャフトの挙動が安定しています。池村プロは1週間前に弊社のテストセンターにフィッティングに来てドはまりしました。46インチにして『長尺のほうが振りやすい』と言っています。手元がしっかりしているから、長尺でもいいと」(高橋氏)
「長尺」というキーワードが出たが、2016年発売の『ツアーAD TP』も、【長尺でも振り遅れない】ことを特徴とし、中間部から先の走りと弾きがよく、先端剛性が高いことも売りとなっていた。『TP』愛用者といえば、2年連続賞金王の今平周吾が真っ先に思い浮かぶが、『TP』よりも先がしっかりだと言うことは、別添画像2枚めのグラファイトデザインのシャフト性能MAPの中では、『GP』と『TP』の間に位置するようなイメージだろうか。
■『エボ5』をアプデし、最新ヘッドに合う『エボ7』
既報のフジクラ『スピーダーエボリューション7』(以下、『エボ7』)は、「2018年に発売した『エボ5』をベースに綿密なアップデートを行い、最新ヘッドに合わせた最適な剛性設計でスイングリズムを安定させ、インパクトの強さと飛距離アップを実現した」とする。
▶フジクラ『スピーダーエボリューション7』、2020年9月3日デビュー
ちなみに、空色の『エボ5』のプロゴルファー評としては「HSが上がって初速・飛距離がアップした」「適度につかまってイメージ通りのドローが出るようになり、スピン量も減った」「スピード感のあるしなり戻りだがタイミングも取りやすく、インパクトの手応えもしっかりある」「球が上がりやすい。しなりを感じやすいが振り心地は良い」「打ち出しが上がるからロフトが立ったドライバーだと飛距離が出そう」「球がつかまるようになって、ドライバーがやさしくなった」「エボ3と比べて、インパクトでよりボールを押してくれる感覚がある」といったもの。
フジクラが『エボ7』で言う「インパクトの強さをアップ」との表現が先端剛性アップだとするならば、『エボ5』の走りとつかまりを少し抑えて叩けるニュアンスが出てきてもおかしくない。そして、なんとなくグラファイトデザイン『HD』の【叩ける弾き系】の言葉とも近そうな想像が働く。
■『BF』よりマイルドで、高MOIヘッドに合う『ディアマナTB』
こちらも既報の9月発売がアナウンスされている、三菱ケミカル『ディアマナTB』。グラファイトデザインの『HD』とは反対に、重量のあるスペックの手元部が太くなり過ぎないよう、再設計されている。青マナの系譜通り、幅広いプレーヤーに合うクセのないしなりは体感済みで、前作『ディアマナBF』よりもマイルドに感じる人が多そう。
▶次世代『ディアマナ』第一弾! 三菱ケミカル『ディアマナTB』のアマ試打レポ
三菱ケミカルは「最新クラブトレンドを踏まえ、高重量・大慣性モーメントヘッドを最適なインパクト条件に導き、やさしさ=ミスヒットへの寛容性をあわせ持つ次世代へと進化しました」としており、高MOIヘッドでもスムーズに振り抜ける復元の速さと、当たり負けしづらい先端剛性の高さも体感済み。また同社は「BFよりも手元部の剛性を下げたので『TB』の方が左に行かないという人が多いかもしれません」とも話しており、「復元が速いのに叩ける」と表現する人も多いかもしれない。
はたして3社とも【叩ける弾き系】ニュアンスとなるのか。そして、USTマミヤはどう出てくるのか? 引き続き、秋の新作シャフトから目が離せない。
Text/Mikiro Nagaoka
■『HD』は『TP』よりも先硬めで、素早い切り返しの人向け
グラファイトデザインのツアー担当・高橋雅也氏は新作『ツアーAD HD』について、下記のように言う。
▶源ちゃんが使っていた『ツアーAD HD』ってどんなシャフト?
「叩ける弾き系ですね。今あるシャフトの中でいうと、シルバーの『TP』の先がしっかりした感じのイメージです。少し手元側を太くしてあるので、切り返しを強くしても暴れない。切り返しからスピードを出すゴルファーには合います。先がビュンと走るような感じではないですね。ドローヒッターの塚田好宣プロは『ドローを打ちにいってもあんまり左に行きすぎない』と言っていました。ドローがかかりすぎないみたいです。シャフトの挙動が安定しています。池村プロは1週間前に弊社のテストセンターにフィッティングに来てドはまりしました。46インチにして『長尺のほうが振りやすい』と言っています。手元がしっかりしているから、長尺でもいいと」(高橋氏)
「長尺」というキーワードが出たが、2016年発売の『ツアーAD TP』も、【長尺でも振り遅れない】ことを特徴とし、中間部から先の走りと弾きがよく、先端剛性が高いことも売りとなっていた。『TP』愛用者といえば、2年連続賞金王の今平周吾が真っ先に思い浮かぶが、『TP』よりも先がしっかりだと言うことは、別添画像2枚めのグラファイトデザインのシャフト性能MAPの中では、『GP』と『TP』の間に位置するようなイメージだろうか。
■『エボ5』をアプデし、最新ヘッドに合う『エボ7』
既報のフジクラ『スピーダーエボリューション7』(以下、『エボ7』)は、「2018年に発売した『エボ5』をベースに綿密なアップデートを行い、最新ヘッドに合わせた最適な剛性設計でスイングリズムを安定させ、インパクトの強さと飛距離アップを実現した」とする。
▶フジクラ『スピーダーエボリューション7』、2020年9月3日デビュー
ちなみに、空色の『エボ5』のプロゴルファー評としては「HSが上がって初速・飛距離がアップした」「適度につかまってイメージ通りのドローが出るようになり、スピン量も減った」「スピード感のあるしなり戻りだがタイミングも取りやすく、インパクトの手応えもしっかりある」「球が上がりやすい。しなりを感じやすいが振り心地は良い」「打ち出しが上がるからロフトが立ったドライバーだと飛距離が出そう」「球がつかまるようになって、ドライバーがやさしくなった」「エボ3と比べて、インパクトでよりボールを押してくれる感覚がある」といったもの。
フジクラが『エボ7』で言う「インパクトの強さをアップ」との表現が先端剛性アップだとするならば、『エボ5』の走りとつかまりを少し抑えて叩けるニュアンスが出てきてもおかしくない。そして、なんとなくグラファイトデザイン『HD』の【叩ける弾き系】の言葉とも近そうな想像が働く。
■『BF』よりマイルドで、高MOIヘッドに合う『ディアマナTB』
こちらも既報の9月発売がアナウンスされている、三菱ケミカル『ディアマナTB』。グラファイトデザインの『HD』とは反対に、重量のあるスペックの手元部が太くなり過ぎないよう、再設計されている。青マナの系譜通り、幅広いプレーヤーに合うクセのないしなりは体感済みで、前作『ディアマナBF』よりもマイルドに感じる人が多そう。
▶次世代『ディアマナ』第一弾! 三菱ケミカル『ディアマナTB』のアマ試打レポ
三菱ケミカルは「最新クラブトレンドを踏まえ、高重量・大慣性モーメントヘッドを最適なインパクト条件に導き、やさしさ=ミスヒットへの寛容性をあわせ持つ次世代へと進化しました」としており、高MOIヘッドでもスムーズに振り抜ける復元の速さと、当たり負けしづらい先端剛性の高さも体感済み。また同社は「BFよりも手元部の剛性を下げたので『TB』の方が左に行かないという人が多いかもしれません」とも話しており、「復元が速いのに叩ける」と表現する人も多いかもしれない。
はたして3社とも【叩ける弾き系】ニュアンスとなるのか。そして、USTマミヤはどう出てくるのか? 引き続き、秋の新作シャフトから目が離せない。
Text/Mikiro Nagaoka