Mr.オデッセイのローリンソン氏がなぜココに?
手にしていたパターを見て納得。先日「ブリヂストンオープン」で発見した『オデッセイ トゥーロン』を、選手たちにテストさせるために来日していた。そして前回は、バッキバキな見た目の『オデッセイ トゥーロン SAN PROTO』のクランクネックブレード1機種のみしかなかったが、今回は驚き。なんと、画像のように6機種ものバリエーションが用意されていた。早速、オースティを直撃!
⇒『オデッセイ トゥーロン』? 見たことないくらいバッキバキな削り出しがツアー投入。プロの反応は?
オースティ 「他社のミルドパターとは音も転がりも違う」
日本でもお披露目となったわけですが、特徴はフォージド、ミルド、そしてデザインに徹底的にこだわりました。美しい仕上がりが大きな特徴で、他社と大きく違うのはフェースのデザイン。【ディープ・ダイヤモンドミル・フェース】と呼ぶフェースの刻印は、1つを機械で彫るのに30分もかかります。
インサートと違う点としては、打感もそうですが、音も挙げられます。好みはあると思いますが、ゴルファーがパターを替えるように、ボールを替えることもあります。最近は柔らかいボールが増えていますし、そうなると、もっとしっかりとした打感をパッティングで求める人も多くなるでしょうし、その点でこのトゥーロンパターに替えることも考えられます」(オースティ・ローリンソン)
L字マレット『SAN FRANCISCO』の打感を気に入る小田孔明
「いいよ、打感がいい。この手のステンレス削り出しのものにしては、打感が食いついて柔らかい。なんかね、音が長い距離になるほど控えめで、モチッとしとるんよ。それでいて、短い距離ではしっかり高い音がする。うん、そこが不思議なところで、いい感じ。スコッティ・キャメロンも似た感じだけど、そこが違いな気がするね」(小田孔明)
石川遼も『SFOプロト』の改良版を入念にテスト
フィーリングを変えたくないため、グリップも替えられない。かねてから、このエースパターのインサートなどが破損することを恐れ、エース予備軍を作る必要性に迫られている。そして、現在は破損の心配のない削り出しの『オデッセイ トゥーロン』でそれらの試作を重ねている状況である。
同時に手渡されたもう1本のプロトタイプは、ブレード型のセンターシャフト。練習用に石川が度々手にするものだが、こちらに関しても注文を付けた。センターシャフトの受け口が気に入らない。「シャフトって直接ヘッドに刺せませんかね?もっと、ブレード厚さを薄くして、シャフトがはみ出すくらいでもいいんで」と、無理難題をオデッセイ一団に突きつける。
ショートゲーム、とりわけパッティングにおいては、音を何よりも重視する石川遼らしいこだわりだ。高く澄んだ音と共に、繊細なヒットのフィードバックを求めるため、トップブレードがもっと薄くてもいいと…。初回に試作された『SFOプロト』の際に、バックフェースを削りに削ったのと同様のリクエストである。石川遼、なんという敏感さなのか……。