ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

涙のV逸から一週間 仲宗根澄香が最終18番のバーディで6年ぶりステップV「自分に負けないように」

悔し涙を力に変えて。33歳の仲宗根澄香が6年ぶりのステップ優勝を挙げた。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2025年10月17日 19時04分

仲宗根澄香が土壇場バーディで6年ぶりの勝利を挙げた
仲宗根澄香が土壇場バーディで6年ぶりの勝利を挙げた (撮影:福田文平)

<ECCレディス 最終日◇17日◇北六甲カントリー倶楽部 東コース(兵庫県)◇6502ヤード・パー72>

4人が並んだ首位タイから出た仲宗根澄香が5バーディ・1ボギーの「68」をマーク。トータル12アンダーで大混戦を制し、2019年「山陽新聞レディースカップ」以来となる6年ぶりのステップVを達成した。

【写真】誇らしげにカップを掲げる仲宗根澄香

残り128ヤードの2打目をピン右1.2メートルにつけた最終18番パー4のグリーン上で、大須賀望と並んで首位に立っていることを初めて確認。弱気になりそうな心を奮い立たせてバーディパットを沈め、歓喜の瞬間を迎えた。

「きょうも逃げたくなるようなときが何度もあった。でも、最後はこれを決める。絶対に逃げないと思って打ちました。いいストロークができたし、イメージ通りの曲がり幅で入ってくれました」

先週は悔し涙を流した。同じ兵庫で開催された「SkyレディスABC杯」。所属先のSky株式会社が特別協賛するホステス大会だったが、アマチュア優勝を挙げた17歳年下の後藤あいとは3打差の5位に終わった。自分に腹が立った。大事な大会で完全燃焼できなかった悔しさ。もう、同じ思いはしたくなかった。

「正直言うと、なかなか気持ちを切り替えることができませんでした。あのショットが、あのパットが…といろいろ思い出して、本当に悔しい気持ちだった。だから、今週は勇気を持ってプレーしようと決めたんです。勇気を持ってプレーするんだから逃げちゃダメだって。きょう勝てたのは、自分に負けたくないという気持ちが一番大きかったと思います」

6月のレギュラーツアー「アース・モンダミンカップ」からは長尺パターに変更した。「2、3年前からパットに悩んでいて、いろいろやってきたけど、どうにもダメで…。思い切って替えてみました」。同じく長尺を使う堀琴音が2週前の「日本女子オープン」で優勝。「すごくうれしかった。長尺ってパットがダメになったから使うみたいなイメージがあるけど、そうじゃないと。これは新しいチャレンジなんです」。メジャーチャンピオンにも力をもらった。

獲得賞金で争う明治安田ステップ・ランキングは16位に上がった。次戦はレギュラーの「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」に、リランキング36位からの繰り上げ出場を狙うが、その後はステップに専念。同ランキング2位までに与えられる来季のレギュラー前半戦出場資格を取りにいく。

「マスターズに出られたら、今年最後のレギュラーになるので思い切ってやるだけ。楽しみながらやりたい。ステップでの目標もできたし、前半戦のチケットを取りにいきたいです」

同ランキング2位との差は約616万円差で、ハードルはかなり高い。それでも逃げずに、勇気を持って、プロ15年目の33歳がシーズン終盤に挑んでいく。(文・臼杵孝志)

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

ステップ・アップ・ツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    終了
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    終了
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)

おすすめコンテンツ

関連サイト