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21年初戦があす開幕、福岡決戦は砲台グリーン攻略がカギ 堀姉妹出場、19歳が賞金レース快走中【ステップ・アップ・ツアー見どころ】

21年初戦があす開幕、福岡決戦は砲台グリーン攻略がカギ 堀姉妹出場、19歳が賞金レース快走中【ステップ・アップ・ツアー見どころ】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2021年3月22日 17時17分

そんな賞金ランキングトップ2を追う選手の中でも、下村が注目するのは、同6位の小川陽子。昨年は6試合に出場しトップ10が4回。開催時期がズレ込んで行われた本大会では、優勝した植竹についで1打差の2位タイに入った。「大輪の花を咲かすというよりも、コツコツ頑張っている選手。年々レベルが上がっていますし、今年こそはと応援もしたくなりますね」と、32歳の遅咲きの活躍に期待する。

小川の部門別数字を見るとパーオン率は77%超えで2位。平均ストローク4位、平均バーディ数5位。「全体的な安定していますが、ショートゲームをどこまでこのオフで仕上げてきているのか。それ次第では優勝争いでも勝ち抜ける力を持っているというのが小川評だ。「性格はすごく優しいんです。朗らかでかわいらしいイメージ。でもプレーに入ると淡々と黙々とやるタイプ。周りではなく、自分のプレーと向き合っている。ゴルフって自分との戦いなんだなと思わせてくれるような選手です」。ショットメーカーだという小川の安定したプレーにも注目したい。

また、「明治安田生命レディス」でともに復活を予感させるゴルフを見せた奈津佳、琴音の堀姉妹も出場。「本来ならそのままレギュラーツアーにいてほしい選手ですね。そのまま駆け抜けてほしい。注目姉妹です」と、こちらも初戦の見どころの一つになりそうだ。

■21年初戦の舞台はレギュラーツアーも開催 特徴は“砲台グリーン”

今大会が開催されるのは福岡県にある福岡カンツリークラブ 和白コース。60年以上の伝統を誇るコースは、玄界灘も近い住宅街のなかにたたずむ名コース。丘陵コースらしくアップダウンも多く、「フェアウェイもタイトですし、飛距離よりも正確性が求められるコースです。大きな特長は砲台グリーンです」と下村。グリーンを狙うショットが打ち上げになることも多く、「海が近く、風が出れば難易度は上がります。特にINコースは高い球でグリーンに止める技術が必要です」と分析する。

昨年大会では植竹が2日間トータル10アンダーで優勝。植竹はシーズン通してのパーオン率が80%を超えるショットメーカー。「飛距離が出る選手だけでなく、100ヤード以内の距離も大事で、砲台グリーンのため縦距離の精度がポイントになってきます。そこが高ければバーディチャンスにつきやすいので、スコアも出やすい」と下村。バーディ合戦になる可能性は高そうだ。

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