<全英オープン 初日◇16日◇ロイヤル・バークデールゴルフクラブ(イングランド)◇7223ヤード・パー70>
9大会連続9度目の出場のブライソン・デシャンボー(米国)が5バーディ・2ボギーの「67」をマーク。首位と2打差の4位タイ。全英オープン初日の自己ベストスコアで今季初のメジャー予選通過に向けて好発進を切った。
「風向きが何度も変わって、とても難しいラウンドだった」とデシャンボー。「その中ですごく良いプレーだった」と納得顔。出だしの1番パー4で3m弱、2番パー4は5mを沈めて連続バーディ。後半も3つのバーディを奪い一時は首位にも立ったが、14番、18番と2つのボギーで後退した。
2020年、24年の「全米オープン」覇者は、実は「全英オープン」はメジャーのなかで最も苦手としている。過去8度の出場で22年の8位が最高位で、予選落ちの3度ある。
今週のデシャンボーには不名誉な記録がかかっている。今季は「マスターズ」、「全米プロ」、「全米オープン」とここまでメジャー3大会ですべて予選落ち。もし今週も予選落ちしたら、メジャーを複数回勝利した40歳以下の選手で、1年のすべてのメジャーで予選落ちするのは初めて、という記録を作ってしまう。
全英オープンでの過去8回の初日の平均スコアは「74.125」と相性の悪さを物語るが、この日は会心のプレーだった。「初日の好スタートはとても満足している。まだ3日残されているが、きょうのプレーはコース戦略がすごく良かった。フェアウェイを外しても、攻められるところにあり、とても良い『戦略』だったと」と胸を張る。
実はこれは全英オープンを3度制したニック・ファルド(イングランド)が開幕前に「ブライソンにはリンクスコースの戦略性がまったくない」と発言していたことへの皮肉かもしれない。
同組でプレーしたのはスコッティ・シェフラー(米国)とティレル・ハットン(イングランド)で、コースでは大ギャラリーを引き連れた。
「スコッティとプレーできて楽しかったし、彼がどれだけ見事にボールを打つのか見られてよかった。本当に、ずっと彼とプレーしたかったんだ。彼がボールを打つ姿は本当に見事だ」と世界ランキング1位のプレーに感嘆した。
ちなみにデシャンボーはラウンド終了後にメディアインタビューには応じず、その代わりに大会スタッフに初日を振り返ってコメントを残した。
「スコッティより飛ばしていたが、いかんせん曲がっていた。でもスコッティとプレーして、自分のプレーがどのレベルに居るのか分かって良かった。ドライバーと3番ウッドをもっとうまく打たないといけない」。世界一の選手を目の当りにして自身の課題を感じたようだ。(文・武川玲子=米国在住)
