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欧州2勝のビクター・デュビッソンがLIVプロモーションズを取りやめ、突然の引退発表へ!

DPワールド(欧州)ツアーで活躍したビクター・デュビッソン(フランス)が突如現役引退を発表した。

所属 ライター
武川 玲子 / Reiko Takekawa

配信日時:2023年12月6日 13時00分

突如引退を発表した33歳のビクター・デュビッソン(フランス)
突如引退を発表した33歳のビクター・デュビッソン(フランス) (撮影:GettyImages)

2014年にはライダーカップの欧州メンバーとして活躍したフランスを代表するスター選手、ビクター・デュビッソン(33歳)は、8日から始まる来季の出場権をかけたLIVゴルフ・プロモーションズへの出場を取りやめて、さらにプロゴルフ界からの引退を発表した。母国ブランスのスポーツ新聞、レキップ紙のインタビューで公表した。

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「自分の限界に達したと感じた。自分の楽しみは別のところで見つけられる。そう確信している」と話した。フランスのカンヌ出身のデュビッソンは、09年に欧州アマチュア選手権で勝利、8週間世界アマチュアランキング1位についた。10年にプロ転向し、欧州ツアー(現DPワールドツアー)でプレーし、セントアンドリュース・オールドコースで「62」のコースレコードを記録。13年、15年に「ターキッシュ・エアラインズオープン」に勝利。14年には「WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権」で決勝戦へ進出。ジェイソン・デイ(オーストラリア)との23ホールに及ぶ戦いに敗れた。このとき、サボテンの中からショットし、『カクタスキッド』と呼ばれたことも。

同年にはスコットランドのグレンイーグルズで開催されたライダーカップのメンバー入りを果たした。この年がデュビッソンの最も活躍した1年となったが、「米PGAツアーには馴染めない」として欧州でプレーを続けた。また学校を中退し自身の性格を「ひどく内気」と評し、「注目されることはまったく楽しめなかった」とインタビューで答えている。

世界ランキングは15年の15位が最高位。しかし、17年に膿瘻の手術を受けた後、18年は予選落ちが続いた。23年はDPワールドツアーの8試合に出場し棄権が3回、最高位は69位だった。レース・トゥ・ドバイのポイントレースは287位で来季の出場資格を失った。

今週アブダビで開催されるLIVゴルフ・プロモーションズにエントリーしたが、4日(月)に突如として大会から棄権。33際の若さで引退を発表した。レキップ紙には「それが人生。ぼくの人生は終わっていない。何もないところから始めたから、自分が成し遂げたことにものすごく満足している」とデュビッソン。「多くの人が『もっとできたのに』と言うかもしれない。『世界一になれたのに』というかもしれない。だけどでも自分のキャリアは十二分に満足している。何の後悔もない。ぼくはとても幸せだ」と語った。(文・武川玲子=米国在住)

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