タイガー・ウッズ(米国)が24日、室内で行うゴルフリーグの『TGL』ファイナルス第2戦で復帰を果たした。実戦は2024年7月の「全英オープン」以来のこと。昨年はTGL序盤でプレーしたが、3月にアキレス腱を断裂し離脱していた。今季もチームキャプテンとして会場に赴いていたが、プレーをするのは、この試合が初めて。
タイガー率いるジュピター・リンクスは、ロサンゼルス・ゴルフクラブと対戦。3戦制だが前日に行われた初戦を落としており、ジュピターは負けたら終わりという後がない状況だった。出場を決めたのは「昨日の夜だった」と明かす。
「チームの戦いにどうしても参加したかった」と、この日はマックス・ホーマ(米国)、トム・キム(韓国)とともに試合会場へ。大歓声で迎えられるなか、序盤はジュピター優勢で進んだ。5ホールを終えて2−0とリード。しかし6番ホールでロサンゼルスはジャスティン・ローズ(イングランド)が2メートルにつけると、ハンマー(獲得できるポイントが倍になるルール)を投じたサヒス・ティーガラ(米国)のバーディーが決まり、同点に追いつかれた。
勝負の分かれ目はタイガーが1メートル強のパーパットを外した7番ホール。これでロサンゼルスが1ポイントを獲得し2−3とビハインドを負った。試合後、タイガーが「あれで相手に勢いをつけさせてしまった」と悔やむプレーだった。
そこからはロサンゼルスの快進撃に。8番パー4はティーガラが308ヤードのドライブで3メートルに1オンすると、トミー・フリートウッド(イングランド)がこれを沈めてイーグル。9番もローズが4メートルにつけイーグルとすると、10番パー5もローズがフェアウェイから打ったセカンドを1.3メートルに2オンした。一方のジュピターはホーマがフェアウェイを外しレイアップし5メートルに3オン。ロサンゼルスは3連続イーグルでジュピターを下した。
「終盤で完全にやられてしまった…。3連続イーグルは、僕が短いパットを外して相手に勢いを与えてしまった。その後、流れを取り戻すことはできなかった」とタイガーは肩を落とした。
ただ、たとえインドアのTGLだとしても、この日プレーしたことには大きなステップと評価されている。2週間後に迫った「マスターズ」で復帰できるかに注目が集まっているからだ。ただ会場では「この体は24、25歳の頃のようには回復しない。だからといって諦めたわけじゃない」と、明言は避けた。ただ「ここ数年、いくつもひどいケガと戦ってきた。乗り越えるには時間がかった。今も戦い続けている」と、晴れ舞台を目指す姿勢は変わらない。
「プレーしたい。マスターズが大好きなんだ」とも話す。そして「出場してもしなくても、現地には向かう。チャンピオンズディナーにも出席する。そのときにどういう状態になっているかだ。今週は自宅で練習を続ける。少しでも回復するように努力する」と、前進していく。今年のオーガスタで、タイガーのプレーが見られる可能性は残っている。(文・武川玲子=米国在住)
