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怒りを力に! ジョン・ラームはダボスタートから「セベの言葉を思い出して」首位発進

ゴルフの祭典「マスターズ」が開幕した。日本勢は松山英樹と比嘉一貴が出場。マキロイ、ウッズ、LIV勢も出場する。

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2023年4月7日 11時00分

<マスターズ 初日◇6日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇7545ヤード・パー72>

世界ランキング3位の“ランボー”ことジョン・ラーム(スペイン)が怒った。スタートの1番ホールで残り168ヤードのセカンドショットをグリーンに乗せたが、12メートルからまさかの4パットでダブルボギー発進となった。

優勝候補が出遅れたように見えたのはつかの間だった。2、3番の連続バーディですぐさまイーブンパーに戻すと、7番でバーディ、8番ではイーグルを奪って3アンダーで折り返す。そして後半に入っても勢いは衰えず、13、15、16、18番と4つのバーディを積み重ねて、7アンダーの首位タイでホールアウト。17ホールで驚異の9アンダーをマークした。

ラームは1番で4パットを喫したあと、母国のレジェンドで、1980、83年とマスターズのタイトルを2度獲得しているセベ・バレステロスの言葉を自分に言い聞かせた。「セベが4パットしたときの言葉を思い出したんだ。『外して、外して、外して、入れた』と。そのネガティブなエネルギーを次につなげようってね。2番ではティショットをいつもより10ヤードほど遠くに打って、きょうをやり直した」。

バレステロス自身は88年に16番パー3で、3.5メートルから4パットしている。そのときに放った言葉がそれだ。ラームは「セベだって4パットしたんだから」と、自分に言い聞かせることで、怒りをいい方向に切り替えてみせた。

会心のラウンドに、「全米オープンの日曜日を除いては、私のメジャーのキャリアのなかではトップ3に入る」とご満悦。2021年の「全米オープン」では、最終日にベストスコアタイとなる「67」をマークして、初めてメジャータイトルを獲得している。今大会の練習日には、マスターズ歴代覇者でもある同じスペイン出身のセルヒオ・ガルシア、ホセ・マリア・オラサバルと練習ラウンドを行った。スペイン勢4人目の優勝に向かって視界は良好だ。

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