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【記者の目】前代未聞、ミケルソンの行為の「その後」が注目されるべき

【記者の目】前代未聞、ミケルソンの行為の「その後」が注目されるべき

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2018年6月21日 12時05分

大会3日目に前代未聞の行為を見たときから、このプレーのことが頭から離れない。大問題となったこのプレーに対しては、その後も余波が続いている。SNSでは擁護派、批判派に分かれ、議論がやまない。

■擁護派
「フィルも人間だから間違いは起こす」
「プレーファストが重要な課題となっているので、むしろこれからはやるんじゃない」
「ルールにのっとってペナルティを受けているからいいじゃないか」

■批判派
「ゴルフの基本に反する」
「世界の一流選手がやることではない」
「アンプレヤブルにすべきで、動いている球を打つのはあり得ない」

などなど。

ミケルソンのとった行為に対して、ルールブック上では2罰打が適当なのだろう。ただし、そもそもミケルソンのペナルティは、「動いている球を打ってしまったもの」に対して科される。問題はここに「故意」かどうかが明言されていないということ。動いているボールを故意に打つ者などいないのが前提につくられたルールだからだ。ということは、このルールの解釈の見直しも必要になってくる。

ルールを逆手にとってプレーしようと思えばいくらでも悪用することができる。それをいちいち明記していては、ルールがより複雑化してしまう。2019年1月1日からはルール改正が行われるが、今回の改正の骨子は「ルールを分かりやすくする」。ルール改正の項目にミケルソンの行為に対して触れることなどもちろんない。それは、そもそも想定外だからだ。

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