その最たる場所がオーガスタだった。「こっちは逃げたら難しいアプローチが残ったり、戦略性がありすぎるくらい。ただ、長くて難しいだけじゃなくてホールそれぞれに意志がある。こういうところはこう難しいですよというのが分かるんです。120ヤードでもダボ打ったりしますから」。ただ、それがいい。「そういうのが楽しい。こっちにも来たいし、今回はいいキッカケになった」と白い歯を覗かせた。
「今年は世界ランク50以内をキープできれば海外の試合も出れるし、日本で出る試合も少なくなるかなと思う。こっちに1か月いたら馴染んできたというか、緊張もなくなって。試合に出る緊張はないし、誰と回っても緊張しないし、そういうのを途切れさせずに、50位以内をキープしたいなと思います。もっと海外の試合に出たい」
早速、次週の米国男子ツアー「RBCヘリテイジ」に出場予定の小平。「海外で活躍したいですし、マスターズは一番出づらい試合ですが、来年も絶対戻ってきます」。そのための戦いは、もう始まっている。