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崩れて負けたモリカワがこれから探す「小さな何か」【舩越園子コラム】

崩れて負けたモリカワがこれから探す「小さな何か」【舩越園子コラム】

配信日時:2023年1月9日 12時00分

逆転負けを喫したコリン・モリカワだがその潔さからも復調の可能性を感じさせた
逆転負けを喫したコリン・モリカワだがその潔さからも復調の可能性を感じさせた (撮影:GettyImages)
セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 最終日◇8日◇カパルア・リゾート プランテーションC(米ハワイ州)◇7596ヤード・パー73>

2023年の初戦、セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズは、初日からただ一人、ノーボギーで首位を走り続けてきたコリン・モリカワが完全優勝を飾るだろうと思われていた。

コリン・モリカワが日本のホープとスティンガー対決!【動画】

初日に9アンダーの64をマークして首位タイ発進したモリカワは、2日目を66で回り、36ホールにおける自身ベストの通算16アンダーを記録して単独首位へ。3日目も65と好調を持続し、2位に6打差の単独首位で最終日を迎えた。最終日も後半を迎えたころまでは首位を維持していた。しかし、モリカワから7打差でスタートしたジョン・ラームが12番から3連続バーディを重ね、15番のイーグルで1打差まで迫ってきた。

すると、そんなラームの追撃のオーラを感じ取ったかのように、モリカワはカパルアのプランテーションコースで「最もイージー」と言われる14番から3連続ボギー。ラームに並ばれ、追い抜かれ、瞬く間に形勢は逆転した。18番をバーディで締めくくったラームが勝利を確実にした様子を、18番ティから見つめ、静かに目を閉じたモリカワの姿は、正視するのが辛いほど痛々しかった。

1番をボギー発進したラームは、その時点でモリカワとは9打差になったが、「優勝のことは考えず、自分のリズムを取り戻すことに意識を集中した。そうしたら(12番から)いい流れになった」。無欲だったからこそ、猛追ができたのかもしれない。
そんなラームの大逆転ぶりが圧巻であればあるほど、モリカワの大崩れは悲痛に感じられた。

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