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全英直前に思い出したリンクスゴルフの極意【舩越園子コラム】

全英直前に思い出したリンクスゴルフの極意【舩越園子コラム】

配信日時:2022年7月11日 12時00分

そして今週始めには、アイルランドで開催されたJPマクマナス・プロアマで勝利し、さらにこのスコティッシュ・オープンを制して、通算7勝目を達成した。誰の目から見ても、今のシャウフェレは成績的には好調の波に乗っている。しかし、スコティッシュ・オープン優勝までの道程は決して楽ではなかった。

最終日を2位に2打差の単独首位で迎えたシャウフェレは連続バーディで好発進。しかし、6番、7番、9番でボギーを重ねると、カート・キタヤマらの追撃にさらされ、苦しい展開になった。

そんな自身の最終日のゴルフは「大したことない平均的な1日。いや、今週4日間で今日が最悪だった」と振り返った。しかし、そんな「アベレージ・ゴルフ」でも勝利できたのは、なぜだったのか。その理由をシャウフェレは「キャディのオースチンのおかげだ」と語り、感謝していた。

「オースチンが僕の心を静かに保ってくれた。リンクスでのゴルフは、どうしても気持ちが先走ったり、逆に気後れしたりしがちだけど、美しいゴルフをする必要はなく、とにかくボールをカップに沈めることだけを考えればいい。そして、他の誰よりも、たった1打だけでいいから、ベターなスコアで回り終えることができれば、それでいい。そういうことを僕に思い出させてくれて、平常心を保てるようにしてくれたのは、キャディのオースチンのおかげだった」

メジャー覇者たちが続々と予選落ちを喫し、決勝2日間もスコアと順位を落とす選手が続出。ジョーダン・スピースは2日目の17番でホールインワンを達成し、3日目には2イーグルを獲得した。さらには17番でピン30センチに付け、あわや2日連続のホールインワンかと思わせる好打を披露し、優勝争いに絡む。だが、最終日は終盤に崩れ、10位タイに終わった。

そんな中、3日目を単独首位で終え、最終日は一時は他選手たちに猛チャージされ、それでも最後まで踏みとどまり、勝利をもぎ取ったシャウフェレのサバイバルな戦い方は圧巻だった。

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