＜マスターズ 初日◇6日◇オーガスタ・ナショナルGC（米ジョージア州）◇7545ヤード・パー72＞
今年の「マスターズ」にはLIVゴルフ組が18人出場しているとあって、違った意味でも注目を集めているが、その一人である2017年覇者セルヒオ・ガルシア（スペイン）が、記者の質問にイライラを募らせた。
「今日のラウンド？ どうだろう。フロントナインではいいティショットが打てたけど、アイアンショットはあまり良くなかった。できる限りのことをしようと思っていたんだけど、残念ながらバックナインで少し外れ始めたね」
と始まった記者会見だったが、「ここ（マスターズ）に戻ってくることをどう感じた？」という質問に対し、すぐにヒートアップ。
「まったく普通だよ。もうやめてくれないか。（LIVゴルフのことで）大騒ぎしているのは、あんたたち記者だけだ」。
記者：そんなことはないよ。
「いいや、そうだね。どの選手と話しても、（LIVについて）いい評判しか聞かないぜ。だから、もうやめてくれ。マスターズについて話そう」
さらに今週木曜日の発表で、DPワールドツアー（欧州ツアー）が承認なしにLIVゴルフへ参加するメンバーを一時停止し、罰金を科すことを可能にした裁定が出たことに関して問われると、
「知らない。知らないことについて、どうやって話せばいいんだ？ ニュースを見ていない。だから僕は知らない。必要な情報を得ずに何かを語るつもりはない」と質問をシャットアウトした。
PGAツアー対LIVゴルフ。それに伴う選手同士の対立は収まらず、同じフィールドに立てば話題としては避けられない。精神面で平常心をどれだけ保てるかが、LIVゴルフ組の大きなポイントになるのは確かだ。
