10番パー5でも約7メートルを沈めてバーディを奪った松山だったが、直後、悲劇の展開が襲う。11番でフェアウェイからの2打目を右に曲げてグリーン右ラフに。そこから1メートルに寄せたがパーパットがカップに蹴られてボギーとなると、12番、13番と3連続ボギー。同組のジャスティン・トーマス(米国)に一気にかわされそのまま18ホールが終了。最終的にはトータル5アンダー・5位タイで幕を閉じた。
ホールアウト後にはめったに見せない涙を浮かべた松山。「日本ツアーでアマチュアとしてやっていたときのような緊張でしたね。ここまで来た人はたくさんいると思いますし、これから勝てる人と勝てない人の差が出てくると思う。勝てる人になりたいなと思う。これを次に生かしていきたい。何をすれば勝てるのか分からないですけど。一生懸命練習したいと思う」と話した。
最後の「優勝に1番近づいた?」という質問に「最後の3ホールまで近いところにはいたので、そういう意味では近づいたんじゃないかなと思います」と目を潤ませながら、言葉をつないだ。
いくつもの悔しさを乗り越えてつかんだ栄冠。これまでの経験の1つ1つが今日の勝利につながったのは言うまでもない。