「もし選手からたくさん感染者がでたら、ファンが入ったからということになるけれど、でもファンの前でやれることは選手にとってもすごく楽しみなこと」と松山英樹は前向きに捉えると、「ヒデキー」と声をあげるファンにボールを投げ込むシーンもあった。
最終日、優勝したカルロス・オルティス(メキシコ)が最終18番でバーディパットを沈めると、その歓声は練習グリーンにいた松山まで届き、負けを知る報せになってしまった。
観客動員でも大会は無事に終了。感染拡大などなく、少しずつでもファンが戻ってくることが実現する第一歩になればと願う。(文・武川玲子=米国在住)