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「勝てる人になりたい」 松山英樹が日本勢で最もメジャー制覇に近づいた日

「勝てる人になりたい」 松山英樹が日本勢で最もメジャー制覇に近づいた日

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2020年8月5日 07時00分

10番パー5でも約7mを沈めてバーディを奪ったが、直後に悲劇が襲う。11番でフェアウェイからの2打目を曲げてグリーン右ラフに。そこから1mに寄せたがパーパットがカップに蹴られてボギーとすると、そこから3連続ボギー。かたや同組のジャスティン・トーマス(米国)は13番でバーディを奪い首位に浮上するなど、両極端な状態で終盤へと向かっていった。

それでも「13番のボギーで3打差になりましたけど、最後の3ホールは難しいですし、ピン位置的にもバーディが獲れそうな気がしていたので、うまくいけばなという感じだった」と気持ちは切らさなかった。狙い通り14番から連続バーディを奪い、クエール・ホローC名物の難関上がり3ホール、通称“グリーンマイル”へと入った。しかし、「ティショットミスとパットミス」と16番でボギーを叩き万事休す。18番もボギーで、最終的にはトータル5アンダー・5位タイで幕を閉じた。

ホールアウト後にはめったに見せない涙を浮かべた松山。「日本ツアーでアマチュアとしてやっていたときのような緊張でしたね。気持ちの部分ももっと成長しないといけないし、自信を持って打てる技術がないのかなと思った。これを経験したからといって克服できるものではないと思うし、その場数が増えていけば、それだけチャンスが増えているということだと思うので、その1回が当たるようにもっともっとチャンスを増やしたい」とこの日を振り返った。

「ここまで来た人はたくさんいると思いますし、これから勝てる人と勝てない人の差が出てくると思う。勝てる人になりたいなと思う。このギリギリのところでやれるのは楽しいですし、そこで勝てればなおさら楽しいと思う。これを次に生かしていきたい。何をすれば勝てるのか分からないですけど。一生懸命練習したいと思う」と話した日本の怪物。最後の「優勝に1番近づいた?」という質問に「最後の3ホールまで近いところにはいたので、そういう意味では近づいたんじゃないかなと思います」と目を潤ませながら、言葉をつないだ。

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