それに気づいて、最後の2ホールでは、これまで使わなかった球筋も試してみた。「さすがにそんなに簡単ではなかったですね」というが、身をもって体験したことは、なかなか忘れないもの。「課題が増えたことで、さらに向上心が芽生えました」。今後は“風任せ”以外の戦法を手にするため、練習のバリエーションも増えていきそうだ。
マンデートーナメントを勝ち抜き、「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」でツアー初優勝を挙げたのが5月中旬。そこから約2カ月の間に、さまざまな状況が目まぐるしく変わり、ついには世界最高峰の舞台で4日間を戦い抜いた。「ここでプレーすると、また来たいと思いますね」。課題意識を自信に変え、再びリンクスで戦う姿をイメージする。(文・間宮輝憲)
