遼、最終日は崩れて33位タイに終わる…

＜全米オープン　最終日＞◇20日◇ぺブルビーチゴルフリンクス(7,040ヤード・パー71)

　カリフォルニア州にあるぺブルビーチゴルフリンクスで開催された、米国男子メジャー第2戦「全米オープン」の最終日。巻き返しをはかって7位タイからスタートした石川遼だったが“80”と崩れてしまい、トータル12オーバーでホールアウト。初出場となった全米オープンは33位タイに終わった。

全米オープン特集 2010

　｢最終日は情けないプレーをしてしまった｣とホールアウト後に唇を噛んだ石川。4日間ともボギーが先行。予選ラウンドでは強靭な粘りを見せたが、決勝ラウンドは思うように取り返せなかった。この日も1番でセカンドショットが右のバンカーにつかまりボギー発進。4番ではティショットが深いラフにつかまり、今大会初めてダブルボギーを叩いてしまう。｢ボールは見えていたのでトライした｣と話すが2打目は空振り。このホールで2つスコアを落としたことが尾を引いた。難易度の低い6番パー5でもボギーを叩き、8番では2つ目のダブルボギー。前半だけでスコアを6つ落としてしまった。

　メジャー屈指の難セッティング。それに加え最終日の難しいピンポジションになかなか太刀打ちできない石川だったが、後半の10番でスライスラインをねじ込んで最初のバーディを奪う。反撃の狼煙が上がったかに思われたが前日同様、奪ったバーディの数は1つだけ。11番ですぐにボギーを叩いてしまう。14番パー5ではセカンドで直ドラを試みるも、3打目が上手く攻略できずボギー。16番まで3連続ボギーを叩き、順位はズルズルと後退した。

　それでも石川は、最後まであきらめることなく17番では日々上達しているバンカーショットを見せてパーセーブ。最終18番パー5はアイアンで2オンを狙うなど、スコアには結びつかなかったが攻めの姿勢を貫いた。