それだけ高い安定性を維持しており、今大会でも2位に3打差の単独首位で最終日へ。スネデカー優勝は濃厚と見られていたが、それがあれよあれよという間にひっくり返されたところは、さすが米ツアーだと、あらためて感じさせられた。
スコアを伸ばせなかったスネデカーにライアン・ムーアとケビン・ツウェイが追いつき、サドンデス・プレーオフへ。まずスネデカーが脱落し、さらに2ホールを戦って、ツウェイが初優勝。米ツアーは本当に何が起こるかわからない場所である。
プレーオフを戦った3人は、ともに試合終了直後のジェット機でマレーシアへ向かう予定になっていた。海外へ飛ぶフライト時間が迫る中、優勝争いをする気分は、いかなるものか。集中力を維持することは至難のワザだ。
そのせいだけではもちろんないだろうが、完全優勝と通算10勝目を目前で逃したスネデカーは「今日はこらえ切れなかった。でも、これからマレーシアに向かう機内で気持ちを切り替え、来週はマレーシアで頑張る」。
この日の展開とは正反対に、優勝目前だった選手が最後の最後に崩れてスネデカーとのプレーオフになり、スネデカーが逆転勝利をしたことも過去にはあった。そういう勝ち方もあれば、この日のような負け方もある。どちらも自分の勝ちであり、自分の負けであることを、潔く受け入れるスネデカーは敗者であっても格好良く見えた。