<JLPGA最終プロテスト 事前情報◇2日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6462ヤード・パー72>
今年の最終プロテストに出場する102人のうち、初挑戦の高校3年生世代は18人いる。8月の「日本ジュニア選手権(女子15~17歳の部)」を制した後藤あいや、同月の「全米女子アマ」で2位と健闘した岩永杏奈といった注目アマが集まる“新・黄金世代”という様相を示している。
ルネサンス高3年の戸髙玲奈は、「同級生が何人も受けていて、仲がいい選手も多いので、一緒に受かってレギュラーツアーで戦いたいです」と話す。さらに同世代が多くいる会場は「みんなが緊張しているか分からないですけど、(会場で)話したりできているので、あまり緊張もないです」という効果も生み出す。
今年の「日本女子アマ選手権」(23位)、「日本ジュニア選手権(女子15~17歳の部)」(10位)にも出場したトップアマのひとり。172センチの長身から繰り出される平均260ヤードの飛距離が魅力だ。コースを回っても「(飛距離の)強みは生かせそうです。そんなに狭くもないし、しっかり振り切ることができます」と武器を最大限に引き出すイメージも湧いてくる。そして、それが「自信」にもつながってくる。
今年はレギュラーツアー4試合に出場。6月の「ヨネックスレディス」では5位と活躍し、直近の大会になった「富士通レディース」も27位でローアマに輝いている。「レギュラーツアーはグリーンも硬くて、速いし、ラフももっと長い。その難しいなかで戦えているのも自信になります」。その経験を、独特な雰囲気も流れるプロテストの場でしっかり発揮したい。
「スタンレーレディスホンダ」の会場で話を聞いた時、課題にパターを挙げていた。だがそれも「富士通の時に調整ができて、3メートル以内をしっかり入れることができた。そのイメージを忘れないようにしたいです」と、すでに“対策済み”。事前ラウンドにもしっかりと時間を割き、胸を張って本番を迎えることができる。
目標とする選手は、まだ中3だった23年にツアー初出場したスタンレーレディスで一緒に回り、「人間性にも憧れた」と話す木戸愛。36歳のベテランは、14年ぶりの優勝を目指しここまで何度も上位争いを繰り広げているが、その姿も力になる。「来年、一緒に戦って優勝争いをしたいので、早くプロになりたい」。これも合格へのモチベーションだ。
「4日間で1つでも2つでもアンダーにして、気持ちを楽に合格したいです」。上位20位(タイ)までが合格だが、「優勝を目指す勢いでいきたい」と力を込める。2019年度からプロテストの受験資格が18歳以上から17歳以上(ともに4月1日時点)に引き下げられ、高校3年生が参加できるようになった。過去に高3時に合格した選手は、後に海外メジャーを制する山下美夢有、西郷真央、笹生優花(いずれも19年)ら、いまや日米ツアーの中心になっている選手も多い。今年もこの18人のなかに、将来のスター候補生が隠れているはずだ。(文・間宮輝憲)
