<JLPGA最終プロテスト 事前情報◇2日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6462ヤード・パー72>
初めてのプロテストを前にしても、高校3年生の岩永杏奈(大阪桐蔭高)の表情は、普段通り穏やかだ。心境についても「緊張してるということもなく、楽しみです」と話す。「調子も悪くないし、この4日間はコーチやトレーナーも来てくれるので」。周囲の支えとともに、一発合格を目指していく。
すでに4月、9月に回り、さらに10月にはナショナルチームの合宿を行うなど、静ヒルズの事前ラウンドにも時間をかけてきた。開幕前は11月1日、2日に9ホールずつ最終確認。あとは「テスト特有の緊張はあると聞いたので、それをあす、どう乗り越えるか」という精神面の戦いも重要になる。
今年だけでもレギュラーツアー7試合に出場するなど、プロの舞台でも経験を積んできた。「日本女子オープン」(29位)や、「スタンレーレディスホンダ」(15位)と、直近の試合でもローアマに輝いている。8月には「全米女子アマ」で2位。昨年11月にはステップの「明治安田レディスオープン」で、下部ツアー史上8人目のアマチュア優勝も果たしている。
「4日間大会にも出させてもらえたり、海外での試合もナショナルチームで経験させてもらって、体力もつきました。去年はステップ(下部のステップ・アップ・ツアー)で優勝争いもしたし、海外でのアウェー感にも慣れてきました。そういう経験が有利に働くと思っています」
練習ラウンド中も「運試し」をしながら、楽しめている。最近は人気サッカー漫画で、アニメ化や実写映画化もされている「ブルーロック」にハマり中。そのキャラのカードが封入されているお菓子を買いだめし、“推しキャラ”が出るかで運を試している。開幕前日のラウンド中には、お気に入りキャラのひとり・烏旅人(からす・たびと)が出てテンションも上がった。これは「お菓子もおいしいんです」と、プレー中の“捕食”にも最適だ。
ブルーロックは、世界一のストライカーを養成するため、主人公の潔世一(いさぎ・よいち)をはじめとする世代を代表する点取り屋たちが“青い監獄”のなかで競い合うという話。今年のプロテストも、後藤あいら、同学年選手にも多くの実力者が名を連ねている。「ナショナルチームのメンバーもいますし、レベルの高い韓国選手もいる。その選手たちと競え合えるように頑張ります」。合格圏内の20位タイ突破へ、17歳はコースで“エゴ”をむき出しにする。(文・間宮輝憲)
