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FWキープ率&パーオン率は大幅上昇も 首位と7打差の馬場咲希「ゴルフって難しい…」

馬場咲希はムービングデーでも「72」と伸ばせず。7打ビハインドで最終日を迎えることになった。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2023年6月15日 16時15分

馬場咲希はショット好調も「72」。グリーン上で苦しみ、上位浮上はならなかった。
馬場咲希はショット好調も「72」。グリーン上で苦しみ、上位浮上はならなかった。 (撮影:福田文平)

<日本女子アマチュアゴルフ選手権 3日日◇15日◇秋田カントリー倶楽部(秋田県)◇6409ヤード・パー72>

「ゴルフって難しい…」。ショットは復調傾向だが、グリーン上で苦しむ一日となった。39位タイから出た馬場咲希(代々木高3年)は2バーディ・2ボギーの「72」で回り、首位と7打差の31位タイで最終日を迎える。

決勝ラウンドに入るとコーチである父・哲也さんが帯同キャディとして横を歩いた。「打つ前に(スイングの)チェックポイントとか言ってくれて、忘れることなく今日一日意識できました」。前日からショット改善のために、ダウンスイングでの下半身の踏み込む意識をつけている。この日は持ち前のビッグドライブを見せるなど、馬場らしいショットを何度も見せた。

出だしの10番では1.5メートルのバーディパットを逃したが、15番パー4で2.5メートル、18番パー5で2メートルを沈めて「34」で折り返す。今週初のアンダーパーも見えたが、後半2つのボギーでイーブンパーフィニッシュとなった。

「アイアンは良くなってきていて、今日はドライバーも良かったです」。スイングが修正されつつあることはデータでも見て取れる。フェアウェイキープ率は前日の14ホール中6回(42.8%)から11回(78.5%)に増え、パーオン率も18ホール中11回(61.1%)から16回(88.9%)に改善された。少しミスをしてもフェアウェイをヒットしたり、グリーンを外すことが少なく“戦える状態”に戻ってきた。

10メートル以上のロングパットは“OK”の距離に寄せるなどタッチは合っていたが、ミドルとショートパットがなかなか決まらない。「芝が長いので弱いと(カップ際で)すっと切れて、一筋違いというパットが何度もあった」。前日まで不安を抱えていたショットが良くなると、今度は要所でボールが沈まず、なかなか流れに乗れない一日となった。

「この3日間、すごくしんどい感じのゴルフだった。順位は気にせず、最後は思い切ってラウンドしたいと思います」。3週後には、昨年の「全米女子アマ」優勝で得た資格で「全米女子オープン」に出場する。「全米女子オープンに向けて、アプローチやバンカーとか試したいこともあります」と大一番に向けて多くのことをトライしている。この日は、3番ウッドで女子離れした超低空ショットを披露して「狙いどおり打てました」と好感触。伸びしろ十分の馬場は、試合を重ねるごとに成長している。(文・小高拓)

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