<Hitachi 3Tours Championship 最終日(一日競技)◇14日◇平川カントリークラブ(千葉県)>
JLPGA(国内女子)、JGTO(国内男子)、PGA(国内シニア)によるツアー対抗戦。午前の1stステージは悪天候で中止となり、1つのボールを交互に打つフォアサム形式で行われた2stステージで16ポイントを積み上げたJLPGAが3年連続の“国内最強ツアー”に輝いた。
メンバーは今季の年間女王に輝いた佐久間朱莉、メルセデス・ランキング2位の神谷そら、同3位でキャプテンを務めた河本結、今季1勝の菅楓華、ルーキーで1勝を挙げた荒木優奈、高橋彩華の6人。2人1組の3チームに分かれて戦った。
キャプテンの河本は2年連続出場。「超うれしいです。(達成感は)めちゃめちゃあります。最後のパーパットはキャプテンとしてしっかり攻めないといけないと思って頑張ったので、入ってうれしかった。それぞれ持ち味があるタイプが集まったので、それが本当にうまく要所、要所にはまって勝つことができたと思いますし、みんないいプレーができた。ペアの作り方もすごく良かったと思います」と喜びをかみしめた。
ペアリングはメンバーに相談しつつ、河本が決めた。「(菅と荒木の)同級生の2人はすぐに決まって、そらちゃんから『結さんとやりたいです』とオファーがあった。すごくうれしかったのでお願いしますとなって、(高橋と佐久間が)同じタイトリストのボールで、朱莉ちゃんが『彩華さんとボール一緒だから』となって、2人になりました」と説明。“相性”のいい組み合わせで栄冠を勝ち取った。
勝因として、1stステージ中止決定後、競技再開までの“交流”を挙げた。「昼休憩が良かったです。6人でわちゃわちゃしながら、(2stの)オルタネート(フォアサム形式)は『女子は有利だから』『曲がらないから』とか、『気合いで頑張ろう』と話した。みんなのいいプレーで勝てました」と話した。
「2025年は全力でゴルフと向き合ったので、すごく充実したシーズンでした」と改めて、この一年間を振り返る。来季は「もっとゴルフ界が盛り上がるように、私も年間女王を目指しますし、弟(力)も年間王者を目指してもらって」と、姉弟で国内ゴルフ界のトップを目指していく。
JGTO、PGAの選手と回り、刺激も受けた。「どの団体もそれぞれの魅力があって、めちゃめちゃ面白い。もちろん(私は)女子なので、女子ゴルフの魅力を届けられるように挑戦していきます」。来季の国内女子ツアー開幕が待ち遠しい。(文・高木彩音)
【JLPGAチームのコメント集】(出場回数)
■佐久間朱莉(2)
「彩華さんとすごく楽しく回れた。すごく緊張したんですけど、楽しかったですし、今年も優勝できてうれしいです」
■神谷そら(初)
「3ツアーズが決まってから、シーズン中もすごいドキドキしてて。シーズンがあまりいい終わり方ではなかったので、ショットの不安もあった。普段のツアーよりも緊張して、ずっと結さんに励ましてもらいながら。ミスショットしても『大丈夫』って言ってもらって、リカバリーもしてもらって、たまにパッティングで貢献できたのは良かったです」
■高橋彩華(初)
「ペアの朱莉ちゃんに迷惑をかけないかすごく心配だったんですけど、たまに貢献できたので良かった。何よりも、一日中楽しくゴルフできたのがうれしかったです」
■菅楓華(初)
「こういうコンディションでラウンドすることがすごく不安だったんですけど、優奈が同級生だったのですごく心強く、そしてこのメンバーで勝ててうれしかったです」
■荒木優奈(初)
「すごく緊張していたんですけど、楓華と組めて、このメンバーで勝ててすごくうれしいなって思います」
