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木村彩子が“44ホールの死闘”を制して全米女子オープンへ アマ入谷響は痛恨ダボに悔い

海外メジャー「全米女子オープン」の日本予選会でラスト1枠をかけた争いはまさに“死闘”だった。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年4月23日 10時00分

ラスト1枠をつかみ切った木村彩子(写真は22日)
ラスト1枠をつかみ切った木村彩子(写真は22日) (撮影:ALBA)

<全米女子オープン最終予選(日本会場)◇23日◇房総カントリークラブ房総ゴルフ場(千葉県)>

上位5人に与えられる「全米女子オープン」(5月30日~、米ペンシルベニア州ランカスターCC)の出場権。最後の1枠はまさに“死闘”だった。正規の36ホールで6アンダーに並んだ木村彩子とアマチュア・入谷響(朝日大1年)がプレーオフにもつれ込み、6ホールを終えたところで予選会初の日没サスペンデッド。決着は23日(火)に持ち越され、木村が制した。

最後は互いを称えて握手【写真】

「日付が変わって、気持ちを新たにしてスタートすることができました。バーディを取らないと勝てないと思ったので、気を引き締めてピン狙っていって、バーディを取れたので良かったです」。再開後2ホール目で3メートルを流し込んだ。昨年の「AIG女子オープン」(全英)以来となる海外メジャーの出場権をつかみ切った。

この予選会には初めて出場した。全英では予選落ちに終わったが、「純粋に楽しくて、自分のゴルフでもある程度上に行けるんじゃないかと自信もつきました。もう一回海外メジャーに挑戦したかった」と、イギリスの地を踏んで海外志向がより強くなった。

予選通過を「マスト」の目標に掲げ、上位を目指したいと意気込む。「海外の選手は飛距離が出ますが、西村優菜ちゃんや古江彩佳さんみたいに自分のゴルフを徹底して、自分のマネジメントをするゴルフをしたら、良いところまでいけると思います。自分のゴルフでどこまでいけるか挑戦です」。44ホールの長い戦いを終えて、笑顔を弾けさせた。

惜敗した入谷は補欠1番手に入った。悔やまれるのはプレーオフでの戦いよりも正規の36ホールだった。順調にプレーを進め、予選突破圏内で迎えたラスト3ホール。西コースの16番をボギー、17番をダブルボギーとして落とし、プレーオフにもつれ込むことになった。

「17番のダボが、ボギーで1打でも減っていたら予選を通ってたので、最後の3ホールが課題だと思いました。プレーオフではボギーを打っていないし、内容は悪くなかったです。あの3ホールが…」

昨年の最終プロテストでは1打足りずに合格ならず。朝日大学に進学し、「一番尊敬しているのは畑岡奈紗プロ。一番の目標はアメリカで賞金女王になることです」と夢を掲げている。国内女子ツアー第2戦ではホールインワンを達成するなど注目の逸材。悔しさを糧に、さらに成長していきたい。

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