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吉田優利と馬場咲希は1つ落とすも“圏内”を維持 「精神的にくる一日」【日本勢コメント集】

米国女子ツアー来季出場権をかけた最終予選会。吉田優利と馬場咲希は出場権獲得圏内で3日目に向かう。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2024年12月7日 18時00分

<LPGA Qシリーズ(最終予選) 2日目◇6日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>

5日間90ホールの最終予選会で、来季出場権を獲得できるのは25位タイまで。吉田優利はクロッシングズコースを回った2日目に「73」とひとつ落としたが、トータル1アンダー・23位タイでその圏内をキープした。ただ、「ショットがかなり荒れてしまった。ドライバーでもいいショットが打てなくてフラストレーションがすごくたまった」とため息をついた。

ラインを読む原英莉花【写真】

2コースを使用するが、長い番手を持たされ、難度が高いとされるフォールズコースを初日は2アンダーにまとめた。そこから浮上を図りたかったが、終盤に落とし穴があった。3バーディ・2ボギーと伸ばして迎えた終盤。17番では3パット、18番ではガードバンカーから寄せきれず連続ボギー。「パッティングで短いのを2つ外してしまったのでもったいない上がり方」と悔やんだ。

スイングでは試行錯誤を繰り返す日々。「同じミスを何度も繰り返してしまったのが一番良くなかった。直したいところができなくてミスをする分にはいいけれど、直す手前のスイングをしてしまっている」とチャンスメークができていないことを嘆く。上位に食らいついていきたい気持ちとうまくいかない気持ちのせめぎあい。「ゴルフってそういうところが難しい。わたしは気持ちがショットに出やすいタイプ。そこはうまくいかなかった」と振り返る。

とはいえ、昨年よりも硬くなったグリーンに多くの選手が苦戦し、この日の平均スコアは両コースともオーバーパー。ボーダーラインは初日の2アンダーからトータル1アンダーに下がった。「きょうは精神的にくる一日だったので、あした以降伸ばせるだけ伸ばしたい」と爆発力を発揮したい。

2日間が終わり、残りは54ホールもある。「ラウンドで修正をかけていけたらよかったけれどそうさせてくれない難しいコース。様子を見ながら次の日に向けて、というラウンドを続けていきたい」と上位勢の背中を追いかけていく。

フォールズコースを回った馬場咲希も16番からの連続ボギーで「72」と落とした。「うーん…全体的に良くなかったです」とホールアウト後は声を絞り出すように悔しさをにじませた。最終18番では4メートルのバーディパットを外した。「パーで耐えてバーディがいつかこればいいなと思っていたけれど、ボギー2連続がきてしまった。最後はバーディで、と思ったけれど…それもダメだった」。

昨年は2日目にフォールズコースをバーディなしの「74」として17位から67位タイに後退。結果的にレギュラーツアー出場権を逃し、下部のエプソン・ツアーに参戦することになった。「正直、あまり去年を覚えていなくて。悪いことは忘れていいと思う」。2回目の今年はトータル1アンダー・23位タイと圏内を維持したが、納得できるものはない。「あしたは少し暖かくなると思う。いいスコアで回れるようにしたい」と巻き返しを誓った。(文・笠井あかり)

そのほか日本勢選手のコメント

■岩井千怜(CC、トータル7アンダー・2位タイ)
「後半の1ボギーがいまは悔しい。気温が低かったけれど天気は良かったので、気持ちも明るくできた。きのうようよりは緊張がほぐれてスタートできた。(15番で)ボギーを叩いてしまったことで気持ちがおおらかではなくなった。短いパットでも集中しないとダメ。あしたも楽しんで、強い気持ちをもって頑張ります」

■山下美夢有(FC、トータル6アンダー・6位タイ)
「耐えながらのラウンドだった。後半チャンスにつく回数が多かったけれどパッティングが決まらず、ボギーが先行してしまった。打ちにくくジャストタッチで入れていけないという下りのパットが多かった。タテ距離を合わせて我慢強いプレーをしないといけない。目標としていたのはアンダーパーで回りたいということ。あしたからそれを目指していけるようにしたい」

■岩井明愛(FC、トータル4アンダー・11位タイ)
「13番でやっとバーディがきて本当にうれしかった。あまり笑顔を出したら気持ちがほどけちゃうかなと思って、笑顔にならないように心がけたけれど、うれしすぎて笑顔が出ちゃった。きょうアンダーで回れたらいいなと思っていたので、最後の最後で4メートル(のバーディパット)が入ってうれしい。気を抜かず、あしたも自分のプレーに集中して頑張ります」

■山口すず夏(CC、トータル3オーバー・59位タイ)
「前半はドタバタしたけど、後半はアイアンも良くなってパターも長いのが入ってくれた。でも最後の3パットが悔しい。焦っているなと気づいた。でも今焦っても、別に…って。とりあえずエプソン(米下部ツアー)はプレーできるわけだし、自分に期待しすぎていたのかなと気づいた。もう少し楽に、自分にプレッシャーをかけすぎずにやったほうがいいと思ったら、ちょっとずつ良くなってきた。攻めるところと守るところのメリハリを持ってやりたい」

■原英莉花(CC、トータル6オーバー・79位タイ)
「きょうのゴルフ自体はきのうよりはまともだったかなと思う。そのなかで(パッティングで)一筋とかあとひと転がりとか、流れをつかみ切れずに、後半でボギーを先行させてしまってもったいなかった。17番のパー3ですごく近くに寄ってバーディを獲れたのはよかった。他は…いまいち。しっかり伸ばしていかないといけないので、バーディを狙っていきたい」

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