日米通算23勝の宮里藍が主宰するジュニア大会「宮里藍インビテーショナル Supported by SUNTORY」が、12日から3日間にわたって開催された。
宮里自身のキャリアを支えたメンタルトレーニングメソッド『Vision54』のレッスン会に加え、36ホールストローク競技を実施。上位5人には、来年の国内女子ツアー「宮里藍 サントリーレディス」の主催者推薦選考会出場権が与えられた。
これまでは日本の高校・中学校ゴルフ連盟の後援のもと、推薦された選手が出場していたが、この第7回大会で初めて、公募を実施した。
「『Vision54』をできるだけ広げて認知してもらいたい、若い伸びしろのある選手にプレゼンしたい、というのがそもそもの思いのひとつでした。そこに興味を持ってくれる選手に、機会を与えられるようにしたいと思いました」。ジュニア大会を開催するに至った“原点”に立ち返ったことが、今回、公募を実施した理由のひとつとなった。
応募者数は非公開ながら、多くの応募が寄せられた。宮里自身も提出された志望動機に目を通し、全国から熱意を持ったジュニア39人が集まった。「質問の内容や回数が多く、これまでの中でもかなり活発な大会になりました。事前にたくさん調べてきてくれて、“こうやってみたけれど合っていますか?”とか質問してくれて、うれしいです」。回を重ねるごとに、大会の盛り上がりは増している。
今年は、このジュニア大会から世界へ、道が一本につながった。宮里藍サントリーレディスで優勝した桑木志帆が、その優勝者に与えられる権利で出場した海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)を制覇。快挙を達成し、米ツアー参戦が決まった。
「桑木さんはプロなので、このジュニア大会は全然関係ないですけど…」と前置きしながら、ジュニア大会からマンデー出場、突破して本戦へ、全英出場権をかけた日本トッププロとの争い、全英制覇、という道をつなげてくれた後輩に感謝をする。
「それをイメージできるようにしてくれた桑木さん、ありがとう、という感じです。そういう道があるんだとみんなが意識できるだけでも全然違います。輪郭をはっきりさせてくれた桑木さんには、もう足を向けて寝られないですね(笑)」
宮里自身がジュニアだった頃とはゴルフ界の雰囲気も異なり、“世界に出たい”と力強く話すジュニアが多いという。「世界を目指して悪いことはひとつもありません。夢が大きければ大きいほどいいと思います。それを叶える情報や環境が整っている時代。目指すことは素晴らしいです」。
ここで得た学びがいつか世界へ踏み出すきっかけになる。そんな可能性を秘めた大会は、これからも進化を続けていく。(文・笠井あかり)
