<INTLOOPグループ レディースカップ 最終日◇16日◇平川カントリークラブ(千葉県)◇6419ヤード・パー72>
プロ3年目の政田夢乃が“ひと回り”大きくなって飛躍の年にする。若手女子プロを中心に41人が出場したツアー外の2日間競技では、最終日にマネジメントミスなどから「76」と崩れて20位タイに終わったが、今季初の実戦でレベルアップを実感した。
ツアー開幕前に登場した政田は「昨年のダイキンの頃より5キロ増えました」と文字通り体がひと回り大きくなっていた。「飛距離を伸ばしたいと思っていて、食事とトレーニングで」増量に成功。2年前はドライバーのキャリーは215ヤードほど。昨年は頑張って230ヤードだったが、今年は「安定してキャリー230ヤードは出ています」と余力を残しても、しっかりと飛距離を実感できている。
体だけではなく、技術も成長した。オフの間に5歳年下ながらプロ同期で親交の深い菅楓華と宮崎で合宿を行った。「楓華ちゃんはトータル的にうまいので情報交換というか色々と教えてもらいました」。昨季ツアー初優勝を挙げてメルセデス・ランキング4位と急成長した同期から技術やマネジメントを学んだという。
すぐに取り入れたのはショートゲームだ。「楓華ちゃんはすごくアプローチがうまい印象で、使用クラブやどういうイメージで打っているのか聞きました。私はグリーン周りでは58度のウェッジしか使わないんですけど、54度とかも取り入れるようにしました」。さっそく今大会はグリーンを外した場面で54度の転がしを多用し、“OKパー”を拾った。
「58度で転がす場合、ロフトを立ててキャリーを出さないと、と思うんですけど、54度だと自然と転がってくれるのですごく楽になりました。楓華ちゃんのおかげです」と新たな引き出しになった。
また、クラブ契約を結ぶキャロウェイのイベントでツアー通算7勝の“大先輩”からの助言で考え方が変わった。「佐伯三貴さんに会って、『もっとレベルの高い目標を立てなさい。できるんだから』と言われました」
プロ1年目はメルセデス・ランキング57位、2年目は同62位に終わり、50位以内のシード圏や前半戦出場権を獲得できる55位以内に届きそうで届かないシーズンが続いた。「2年やってきてずっと60位ぐらい。シード権を目指していたら、そこら辺で終わるんだなと…。今まではシード権を目標にしていましたけど、今年は優勝して(最終戦の)リコーに行くと変えました。優勝できなくてもリコーを目指してやれば、シードは余裕でとれるんじゃないかと」。最終戦の「JLPGAツアー選手権リコー杯」はその年の優勝者やメルセデス・ランキング上位者ら40人しか出場できない大会。そこを目標に1年戦うと決めた。
前哨戦では飛距離アップも新技も手応えを感じ、体も技術もスケールアップ。宮崎の合宿では最終戦の舞台でもある宮崎カントリークラブもラウンド済み。11月末に再び宮崎に戻ることを誓った。(文・小高拓)
