ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

全米帰りの木村葉月が2位浮上 プロテスト挑戦中の22歳が目指すアマからの卒業証書

全米での経験は大きかった。22歳・木村葉月がビッグタイトル獲得へ好位置につけた。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2025年6月19日 08時30分

全米で一皮むけた22歳。木村葉月が2差2位に浮上した
全米で一皮むけた22歳。木村葉月が2差2位に浮上した (撮影:福田文平)

<日本女子アマチュアゴルフ選手権 2日目◇18日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6462ヤード・パー72>

この大会が女子アマチュアゴルファーにとって国内最高峰であることに、誰も異論はないだろう。ただ、その先を見据える選手にとって、日本一に挑戦し続けることは、現状から抜け出せていないことを意味する。6バーディ・3ボギーの「69」で回り、18位から2位にジャンプアップした木村葉月も、「今年こそは…」と“出口”を求めている一人だ。

禁断のロボット試打で判明! “本当に飛ぶ”ドライバーはどれだ?【写真】

2021年から5年連続の出場で、23年には14位に入った。初出場した年の11月に初めてプロテストに挑戦したが、2次予選で敗退。以後、日本女子アマ→プロテスト失敗を昨年まで繰り返した。そんな負のループにも、今年はピリオドを打つ予感が漂う。

「ティショットはラフから打つことも多かったけど、セカンドでしっかりグリーンオンできたので、楽にパーを拾っていけた。この2日間は自分のプレーに集中して、それができれば結果がついてくるという考えでやっています。明日からもそれを続けていきたい」

出だしの1番から3連続バーディで飛び出し、5番でもスコアを伸ばした。後半は「ちょっとバタバタしてしまった」と1つ落としたが、「自信を持ってやっている」と崩れる雰囲気はまったくない。

3週前は米国にいた。日本での予選会はプレーオフで敗れて補欠となっていたが、繰り上げ出場が決まった「全米女子オープン」。現地では小祝さくら、同じ2003年度生まれの竹田麗央と練習ラウンドする機会にも恵まれ、憧れだったレクシー・トンプソン(米国)にも会えた。試合は予選落ちに終わったが、刺激的な時間がゴルフに取り組む新たな力となっている。

「全米に出られることが決まったのは大会の2週間前くらいでした。中部女子アマの2日目の朝にメールが来ました。向こうに行って感じたのは、世界はすごいなぁということでした。みんなすごくうまい。改めて1打の大切さ、重みを感じました」

世界を肌で感じた。その成果をしっかり形にした2日間。「今は優勝とか考えないで、1ホールずつこなしていきたい」。残り36ホール、1打1打を無駄なく積み重ねていけば「優勝」は向こうから近づいてくるはず。アマ日本一のタイトルを獲得すれば、プロテストは2次予選が免除されて、11月4日からJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)で始まる最終プロテストに出場できる。

全米帰りの22歳が静かに目指す日本一。優勝がアマからの卒業証書にきっとなる。(文・臼杵孝志)

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

アマチュア・その他 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト