それでも立て直す力が残っているのが安田の強さ。9番もティショットを曲げて木の裏からリカバリー。パーとし、後半の進撃につなげた。「12番で入ったので、いい流れになった。この時点でトータル2オーバーだっただけに、安堵の表情も納得だ。
結果的には現地時間の6日(土)に行われる決勝ラウンドに進出しただけでなく、優勝争いに急浮上。「ビックリもしています。スコア的には90点、内容は20点くらい」と、まだまだ改善点はあるが、これをクリアすれば第1回チャンピオンの座も近づく。「自分らしいプレーがしたい」と、夢は膨らむばかりだ。
5日(金)は待ちに待ったオーガスタでの練習ラウンド。「テレビでしか見たことがないので実際にコースに行って、どうなるか分からないけど、まずは立てることがすごくうれしいし、興奮すると思う」。輝く笑顔を見せ、笑顔で激戦の予選ラウンド会場をあとにした。(文・高桑均)
