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宮里美香との出会いが転機へ マイネク“初期メン”の菊地りおが取り戻した自信「1週間でパットが10打縮まった」

日本女子オープン2勝の名手と大特訓! パット改善の菊地りおに復調気配が漂っている。

所属 ALBA Net編集部
小池 文子 / Ayako Koike

配信日時:2025年6月20日 09時47分

菊地りおに復調気配。上位フィニッシュで大先輩への恩を返したい
菊地りおに復調気配。上位フィニッシュで大先輩への恩を返したい (撮影:鈴木祥)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第6戦 Sky Look up Ladies Cup 初日◇19日◇涼仙ゴルフ倶楽部(三重県)◇6501ヤード・パー72>

強い日差しが照りつけるなか迎えた、前半戦最後の2日間競技初日。菊地りおに、復調の兆しが見えた。2バーディ・3ボギーの1オーバー・19位タイで滑り出し、「正直、最近のゴルフからしたら頑張った」とホッとしたような笑顔を浮かべた。

【写真】珍しい! “三浦女子”菊地りおのクラブを直撃

今季は思うような成績が残せず、悩みのタネはパッティングの不調だった。今季開幕戦前まで、右手の感覚でストロークしていたが、左手主導に変更。当初は試合を重ねていくなかで調整できるだろうと思っていたが、上手くいかない日々が続いていた。「自分でも『これは、やばいな』ってぐらいグチャグチャで、何をどう直していいのかがわからなかった」。そんなどん底の状態を救ってくれたのが、第3戦で解説を務めていた宮里美香だった。

同大会の表彰式後、ラウンドリポーターを務めるゴルフタレント・黒田カントリークラブと、親しい池羽陽向との会話に、菊地は感極まって涙を流していた。そして、偶然その場を通りかかった宮里に声をかけられた。「ちょうど声をかけてくださって、そこから見てくれることになったんです」。それまでは面識もなく、その日が初対面だった。「奇跡でした!」と国内女子メジャー「日本女子オープン」を2勝、米ツアー1勝の名手から思いがけない特訓がスタートした。

受けたアドバイスは、テクニカルな変更ではなく、ほんのわずかな「ヒント」だった。構えたときの体重配分や、インパクト時の感覚など、即日から実践できる内容。すると「1週間でパットが10打縮まった。打ち方を変えたことを正しいと言ってくれたから自信がついた」。不安は確信へと変わり、グリーン上では迷わず打てるようになっていった。

昨シーズンは全試合に出場し、1度の2位を含む3度のトップ10入り。数少ないマイネクツアーの“初期メン“として持ち前の明るさとパワーでツアーを引っ張ってきた。しかし、今季は未だアンダーパーを出せていない。それでも「今は明るい世界になっています」とパットの不安が解消されたことで前を向いている。

あの日の涙が引き寄せた奇跡の出会いが、確かな自信へとつながった。6度目の挑戦となるプロテストへ向けて、菊池の新たな戦いが始まる。(文・小池文子)

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