まさに取材当日の8月24日、憧れの人は海の向こうのLPGAツアーでトロフィを掲げていた。今年プロ宣言し、本格的にマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに参戦している森田乃愛は、偉大な先輩の背中を追ってプロテスト突破に挑んでいる。
1次予選D地区をトータル4アンダー・8位で通過し、2次は葛城ゴルフ倶楽部で行われるB地区(9月1日〜4日)にエントリー。地元は大阪だが、伸ばし合いが想定されるC地区(滋賀CC)ではなくあえて葛城をチョイスした。
ショット精度がウリの20歳は「葛城はプロでもイーブンくらいで伸ばし合いにはならないと思った。コースの相性も悪くないと思う」と我慢比べを歓迎。「1次では2日目の同組みんながバーディを取るなか(自分は)パーで耐えるという感じで、焦ってしまった(2日目は「74」)。2次でもそういう時は来ると思うので、どんな時も自分のプレーができるように練習をしている」と1次の教訓を生かすつもりだ。
ネクヒロ出身の青木香奈子らを指導する武井龍太コーチと共に、今年のプロテストに向け持ち球をフェードボールに変えた。元々腰痛持ちでドローを打っていた時は長時間練習すると痛みが出ていたが、体の回転を積極的に行うフェードに変えたことで痛みが軽減している。
「変えた時は不安だったけど、まだ(今年のテストまで)1年あるし自分のものになると思って毎日練習して、イメージ通りの球が出るようになってきた」。スイングのチェックポイントは多く「今はまだ50点くらい」と課題もあるが、ネクヒロ本格参戦初戦の開幕戦でいきなり7位タイに入るなど結果もついてきている。
20歳ながらテストは今回で4度目の受験。「1回目は高校生だったので何もわからず受けただけだった。今は1年の重みというか、今年落ちたらまた1年準備することになる。今年はゴルフのことだけ考えて過ごしてきたし、1日も無駄にせず準備はできているので頑張りたい」。菅楓華らすでにツアーで活躍する同級生もいる。「すごいなという気持ちと、悔しい気持ちもある。追いつきたい」。まだあどけなさの残る表情の裏にある気持ちは熱い。
将来の夢は年間女王。取材日(8月24日)に「CPKC女子オープン」で米ツアー4勝目を挙げた大阪桐蔭高の先輩・山下美夢有は目標とする存在だ。「何度か部活に来てもらったこともあるし、憧れ。私もジュニアの子たちに憧れられるようなプロになりたい」。大阪桐蔭発の女王へ。先輩の歩んだ道を全速力で追いかける。
