山下美夢有が8日、都内ホテルで行われたスポーツニッポンフォーラム『FOR ALL 2025』に出席した。
スポーツニッポン新聞社が主催する、スポーツを通じて社会貢献並びに地域振興に寄与、または日本を元気づける顕著な働きをした個人・団体を表彰するもの。山下、車いすテニスで生涯ゴールデンスラムを達成した小田凱人選手がグランプリに選出。世界陸上男子110メートル障害で5位入賞を果たした村竹ラシッド選手に特別賞が贈られた。ゴルフ界でのグランプリ受賞は松山英樹(2013年)、馬場咲希(22年)に続く3人目。
山下は契約するニューバランスのジャケットスタイルで登場。壇上では「なかなか慣れるのにも時間はかかったけど、いつも支えてくださるスポンサーの方、ともに戦ってくれたチーム、そしてどんな時も応援してくれるファンの皆様のおかげで、今季2勝をすることができました。来年も、皆さんにいい報告を届けられるように、日々、努力し続けて頑張ります」とスピーチを行った。
山下は大阪桐蔭高3年時に受験した19年のプロテストで一発合格。21年「KKT杯バンテリンレディス」でツアー初優勝を飾った。22年にはメジャー2勝を含む年間5勝を飾り、史上最年少(21歳103日)での年間女王を戴冠。翌年も女王の座についた。
昨年12月にQシリーズ(米最終予選会)をトップ通過して、米国女子ツアーを主戦場に移した。ルーキーイヤーの今年、8月「AIG女子オープン」(全英)でメジャー初制覇を遂げると、10月「メイバンク選手権」で2勝目。日本勢としては史上3人目となるルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)を獲得した。
表彰式後には囲み取材に応じ、「今季2勝を挙げることができ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれて、とてもうれしい。80点です」と華々しい一年を総括。「私もあまり若くなくて…。強い体を作るためにトレーニングは欠かさずやりたい。特に変える必要はないけれど、もうちょっと飛距離が伸びてくれたらなーっていうくらい。5ヤードくらい、コツコツ地道にやることが大事です」と来季を見据えた。
