<TOTOジャパンクラシック 最終日◇8日◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>
大会前のポイントランクは97位。来季の米ツアー出場権をかけて戦う渋野日向子が、アジアシリーズの最終戦を終えた。ここまでの3日間は思うようにスコアを伸ばせず、73位で迎えた最終日。ショットの状態についても「めちゃくちゃいいわけではなかった」と振り返るが、ボギーなしの4バーディを奪って「68」をマークし、トータル1オーバー・64位タイで4日間の戦いを終えた。
開催前には、体の使い方について課題を口にしていた。ラウンド中も空いた時間があれば、スイングや、パッティングのアドレス確認などを行う姿が多くみられた。そんな試行錯誤を重ねるなかで、この日は「きょうが一番良かったと思う」と手応えを得るラウンドに。フェアウェイキープ率85%(12/14)、パーオン率94%(17/18)と、いずれも4日間で一番高い数字を記録した。
「自分の重心の位置とか、『こんな感じかな』というのを若干つかみかけていた。いいショットもあれば、あまり…っていうショットもありましたけど、4日間のなかでは1番マシだったかなと思います」
一方で、課題も残った。「すごくもったいないパットも多かったし、まだショットが少し荒れていたので、スコアにするのがすごく難しいゴルフになってしまっていた。なかなかついていけなかったです」と表情を曇らせた。
3日目までは「けっこう、病みました」とも明かす。それでも、苦しい時間を支えてくれたのは、会場に足を運んでくれたファンの存在だった。「病んでいるのが私だけで、見に来てくださっている皆さんがすごく元気づけてくれるというか、すごく気持ちを持ち上げてくれた」。多くのエールに感謝した。「今年、日本でやるのは多分最後になるので、本当に少しでもいいところを見せられるようにという気持ちでできていた」。この思いも、母国での一戦に臨む原動力になっていた。
だからこそ、思うようなプレーができなかった3日間への悔しさは大きい。「1日目、2日目、3日目はすごく申し訳ないゴルフをしてしまった。見に来てくださった皆さんに助けられすぎている。もっと自分がみんなに元気や勇気を与えないといけない立場にありながら、なかなかそれができない。逆に与えてもらっているのがすごく申し訳なかった」と肩を落とした。
来季のシード権獲得に向けて、まだ戦いは残されている。昨年はポイントランキングでシード権を獲得できず、最終予選会を突破して今季を迎えた。TOTOを終え、ポイントランキングは96位。大きく上げることはできなかったが、フルシードの80位以内や、第1回リシャッフルまでの出場権が確保される100位以内の死守に向かっていく。
「2年連続でこういうことになってしまうのは非常に悔しい。1年間、何していたんだろうと思ってしまうこともあるんですけど、しっかり悔いの残らないように全力で、自分のやるべきことに対してフォーカスできたら、いいところに行けると信じているので、頑張りたいです」と力を込めた。
次戦は「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」(フロリダ州・ペリカンGC)。9日(月)には日本を出発する予定だ。「体調を整えて、しっかり切り替えて、あと1試合しかないので頑張ります」と前を向く。
米ツアーの最終予選会については「エントリーは一応していて、結果次第だと思っています」と明かした。「もう少しここ(米ツアー)で戦いたいので、頑張ります」。最後は笑顔を見せ、次戦への決意を口にした。(文・高木彩音)
