R&A AIG女子オープン(全英女子オープン)
メジャーの決勝Rは“試練の土曜日”に 川崎春花は『83』も言い訳せず「自分が下手くそやった」
2日目の最終ホールバーディで決勝ラウンドに滑り込んだ川崎春花だったが、3日目は「83」と大きく落とす結果になってしまった。
配信日時:2023年8月12日 21時00分
<AIG女子オープン 3日目◇12日◇ウォルトン・ヒースGC(イングランド)◇6881ヤード・パー72>
「あそこでガマンできたらよかったけど」。川崎春花は5番パー3で打ってしまった『+4』をそう悔やんだ。ティショットが手前のバンカーに入り、さらに落ちていたところは高いアゴ付近。「とりあえず出そう」と思ったが、脱出までに3打を要してしまった。
序盤の4ホールはアゲインストが吹き、セカンド以降の距離がしっかりと残るホール。そこで初日、2日目ともに2オーバーと苦手意識を持っていたが、この日も2、3番の連続ボギーでビハインドを負ってしまった。それに加え5番でのトラブルとあって、そこではさすがに意気消沈した。
「上を目指して頑張ろうと思ったらこうなってしまって」。バーディも2つ奪ったが、13番パー4でも1.5メートルから3パットしてのダブルボギーを叩くなど、かみ合わなさを感じる一日に。「83」でホールアウトすることになり、予選通過者で最下位となるトータル13オーバーの73位タイまで順位を落としてしまった。
強い風が吹いたり、止んだりするタフなコンディションだったが、「普通に自分が下手くそやったと思いました。ショットも、パターも、アプローチも全然。風も関係なく、それ以前の問題かな」と、それを言い訳にすることはない。メジャー大会では“ちょっとしたミス”が大きなスコアロスにつながる。そんなことを痛感する18ホールだった。
急きょ出場が決まり、緊急渡英して臨む大会も残りはあと1日。「せっかくこの舞台に立てて決勝にもいられる。きょうは恥ずかしいゴルフだったけど、あしたは赤字(アンダー)を出して頑張りたいです」。2日目は、土壇場の最終18番でバーディパットを決め、ギリギリカットライン上に滑り込む“底力”も見せた。ショックを受けていてもおかしく状況で気丈に一日を振り返る姿からも、その芯の強さが感じられる。最終日は京都出身の“はんなり娘”の優雅なラウンドを見せてもらいたい。(文・間宮輝憲)
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