<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇4日◇太平洋クラブ美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>
昨年、瀬田で開催された大会で3年ぶりの優勝を遂げた畑岡奈紗が、大会連覇を目指して今週に臨む。今年は3大会ぶりに畑岡の地元・茨城県で開催。開幕を前にした4日には会見が行われ、地元で迎える今大会への思いをなどを語った。
瀬田で行われた2018年大会も制している畑岡だが、「地元である茨城太平洋では、まだ勝ったことがない」。それだけに、地元での連覇にかける思いは強い。「このTOTOで勝つというのが、(地元で勝てる)今年最後のチャンスなので、地元で勝てるようにあすから頑張りたいという気持ちがすごく強いです」と力を込めた。
実家は隣接する笠間市にあり、今週は自宅からコースへ通う。「自分の家のベッドでゆっくりお風呂に浸かって寝るとリラックスできます。あと愛犬を飼っているので、ワンちゃんたちにすごく癒されています」とほほ笑む。普段とは異なるリラックスした環境で試合に臨めることも、地元開催ならではの強みだ。さらに、今週は地元から畑岡にエールを送る“応援団”も駆けつける。「その応援を力に頑張りたいです」と笑顔を見せた。
今回と同じ太平洋クラブ美野里コースで開催された2023年大会では、優勝争いを演じながらも最終日に「74」とスコアを落とし、8位に終わった。「今年こそは、その時の反省も生かしつつ。アグレッシブに攻める気持ちは忘れずにやっていきたい」と、過去の経験を糧に雪辱を期す。
クラブの調整にも余念がない。10月序盤にハワイで行われた「ロッテ選手権」から使用しているドライバーシャフト、USTマミヤの『ATTAS Pure Blue』(5S)を、火曜日の練習日から硬さ4Xに変更。さらに1インチのチップカットを施したものをテストしている。この日のプロアマでも試し、「すごく感触はいいので、(試合で)使うことになるかな…という感じではあります」と好感触を得た。
2週前の「BMW女子選手権」で吉田優利が米ツアー初優勝を挙げ、先週の「メイバンク選手権」では山下美夢有が大会連覇を達成。2週連続で日本勢が優勝を飾っている。その話題が上がると、畑岡は「きのうのプロアマパーティで、ゲストの方ともちょうどそういう話になって――」と切り出した。
畑岡が米ツアーに参戦したのは2017年。当時は「日本人の選手が勝つというのはすごく大変なこと」だった。しかし、近年は米ツアーに挑戦する日本人選手が増え、優勝を飾る選手も目立つようになった。「勝つことが珍しいことではなくて、当たり前のようになってきた。アメリカツアーだけじゃなくて、日本ツアーのレベルが上がっていると思います。アメリカに来ても勝てる選手が増えている」と、女子ゴルフ界全体のレベルアップを実感している。
そのなかで、米ツアー通算7勝を挙げてきた畑岡自身にも、変わらない目標がある。「アメリカツアーが世界最高峰のツアーだと思っている。『世界一になりたい』という目標も、1年目と気持ちは変わらず、常に上を目指してやっていきたい気持ちがあります」と、強い眼差しを向けた。
シーズンもいよいよラストスパート。まずは地元の大きな声援を背に、米ツアー通算8勝目、そして大会連覇を狙う。(文・高木彩音)
