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渋野日向子が気づいた“フォワードプレス”の微妙な変化 どうすれば上手く戻せる?【専門家に聞く】

渋野日向子が気づいた“フォワードプレス”の微妙な変化 どうすれば上手く戻せる?【専門家に聞く】

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年5月3日 15時30分

初日終了後のこの気づきを経て、2日目は転がりのいいパットが増えたように見えた。結局、今季初の予選落ちに終わったが、初日よりは入ったのは間違いない。

しかし、このフォワードプレスを意識的に大きくすることについて、プロコーチの大本研太郎氏は「危険」と指摘する。大本氏はアマチュア2500人、250人以上のパッティングを最新機器で詳細に分析してきたスペシャリスト。現在は藤田さいき、東浩子、臼井麗香らを指導している。「率先してフォワードプレスはさせません。無意識でやることが大事なんです。調子が悪いときにそこに意識が向かうと、簡単なショートパットが外れたりします」と話す。

渋野の場合は手元だが、人によっては足の圧のかけ方だったり、顔を動かしたり、フォワードプレスのやり方はさまざま。なぜ意識すると危険なのか、さらに詳しく聞いてみた。

「左手と右手をバラバラに動かすのが本当のフォワードプレス。ざっくりいうと、左手が力点、右手が支点になるんです。意識的にフォワードプレスをすると、左手と右手が同じ方向に動いて、どっちも力点に。スムーズに動かしたいのに逆に動きをロックしてしまうのです。ロックって良い言葉に聞こえますけど、右手と左手が同一方向に動くと下半身が流れたり、体がブレたりする。だからフォワードプレスを意識するのは怖いんです」

パッティングの調子が悪いときの意識の向け方はフォワードプレスではなく、「ルーティンのパターンを揃えたり、ボールを置いて打つまでの時間を一定にしたほうがいい」と大本氏は選手たちに指導している。

さらに、フォワードプレスを意識せずにフォワードプレスの量を一定にする最適な方法は、「一番得意なクラブを練習した後にパターを練習する」ことだという。

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