メジャー制覇に一番近い! 畑岡奈紗のドライバーショット【連続写真】
■ピンチの場面で、驚異のイマジネーションを発揮
石井は畑岡の印象的なプレーとして、最終日10番ホールの「ユーティリティでアプローチをした場面」を挙げる。10番は左手前に池がある398ヤードのパー4。ドライバーで打ったティショットをミスし、右の木に当たってツマ先下がりのラフに落ちるピンチを迎えた。
「ティショットでは左からの風を嫌がって体がめくれ、ボールが右に飛んでしまったんです。そこから左手前の池をケアしながら、グリーンの右サイドに低く打ち出して、グリーン右横に外しました」。3打目は砲台グリーンに対して、ボールからグリーンエッジまでの距離は7ヤードで畑岡の身長ほどはあるかという強烈な上り。グリーンに上がるとエッジからピンまで20ヤードほどはある状況だった。
「かなり難しいアプローチだったのに、ジャッジがすごく早かった。ティショットでミスした時点で、そこまで想像できていたのでしょう。アプローチの選択肢はいくつかあったと思うんですけど、畑岡選手が打つ前にシャドースイングをしたときの振り幅がすごく小さかったから、FWかUTで絶対に転がすなと思いました」