今季から日本勢2人目となるLIVゴルフメンバー入りを果たした浅地洋佑。昨年は日本ツアー4勝目を挙げ、さらにアジアンツアーの高額賞金大会・インターナショナルシリーズも制覇。充実のシーズンを振り返りつつ、新たな挑戦への意気込みを語った。(取材・構成/齊藤啓介)
◇
2025年5月の「中日クラウンズ」で日本ツアー4勝目を挙げ、早々にシード権を獲得。国内ツアーと並行してアジアンツアーにも積極的に参戦した。9試合が組まれた高額賞金大会である「インターナショナルシリーズ」では、第8戦「シンガポールオープン」で優勝を飾り、優勝賞金5500万円を手にした。
インターナショナルシリーズ対象のポイントレースを2位で終え、LIVゴルフ出場権が付与される上位2枠に滑り込んだ。香妻陣一朗に次いで、日本勢2人目のLIVゴルフメンバーとして今季を戦う。
ーーLIVゴルフへの出場権を獲得しました。今の心境は?
「すごくうれしいというのが一番。それと、すごく楽しみでもあります」
ポイントレース2位の決め手となったのは、「インターナショナルシリーズ・フィリピン」での2位フィニッシュによる大量ポイントの加算、そして「シンガポールオープン」での優勝だった。
ーー改めて、シンガポールでの優勝をどう受け止めていますか?
「今までの4回優勝したときより大きな変化がありました。初めて海外で優勝することができたし、そのままLIVへの道が開かれたというところで、大きな変化があった優勝でした」
「シンガポールオープン」で勝利を挙げ、最終戦「PIFサウジ・インターナショナル」を前にポイントレース2位に浮上。しかし最終戦は配点が最も高く、“圏外”の選手にも一発逆転の可能性が残されていた。その中で浅地は予選落ち。LIV出場の行方は、他選手の結果を待つこととなった。
ーーサウジアラビアで予選落ちしたときは、どんな心境でしたか?
「抜かれても仕方がないと思っていました。僕は体調が悪かったのでそれどころではなかったので、早く帰りたいなと(笑)。周りはハラハラしていたみたいですね。キャディさんもひやひやして、携帯とにらめっこみたいな感じでした」
結果的にランク2位を守り切り、LIVゴルフの出場権を獲得。ランキング1位のスコット・ビンセント(ジンバブエ)とともに、LIVメンバーの証しであるゴールドメダルを授与された。なお、このゴールドメダルは日本円でおよそ600万円相当で、ダイヤモンドが散りばめられている。
浅地は今季、「ワイルドカード」選手としてリーグに参戦。1組4人で構成される13チームには所属せず、個人戦のみの出場となる。
ーーインターナショナルシリーズではLIV勢とラウンドする機会もありました。実際に戦えるイメージは?
「すごいと思う選手もたくさんいます。それでも今の感じだったら通用するとまでは言わないですが、チャンスはあるんじゃないかと思います」
ーー具体的に、手応えを感じた部分は?
「想像していた海外選手というのは、タイガー(・ウッズ)や(ローリー・)マキロイ。そういう想像をしていたからこそ、届きそうなレベルではあるかなと思います。自分がレベルアップしているからだと思えたことかもしれないです」
「優勝は相当難しいと思いますが、4日間競技になってスコアを作りやすくなると思います。あとは予選落ちの心配が無いのも大きいです」
ーーLIVゴルフに対しては賛否があります。マイナスイメージを持つ人もいる中で、どう受け止めていますか?
「遊びじゃないかと思われるところもあると思います。それでも、あれだけの実力者がたくさんいる。今後のゴルフ人生において、この1年というのは自分にとってプラスになると思います」
ーー賞金面の魅力だけでなく、金銭的な不安が減ることも大きいのでは?
「高額大会に毎試合出られるのは本当にうれしい。ただ、物欲もないので、ちょっと大人買いしてみたりくらいかな。ゴルフを習いに行くにもお金がかかるので、そういうところに使いたいと思います」
ーー若い日本人選手にとっても、LIVゴルフは魅力的な選択肢だと思いますか?
「賞金額でいえば、どのツアーよりも高い。もちろん挑戦した方がいいと思いますし、そこに身を置くだけで自分のスキルアップにつながると思うので、若い選手にはどんどん行って欲しいと思います」
ーーLIV初年度の目標を教えてください。
「出るからには優勝を目指してやりますし、シード権獲得できる(ポイントランキング)24位以内が目標です」
◇
「中日クラウンズ」で日本ツアー4勝目を挙げ、さらにインターナショナルシリーズでも勝利。植村啓太コーチの指導のもと、2024年から取り組んできたスイング改造が形になり始め「自分が見てもいい感じと思える。手応えは最近の中で1番」と語る。充実の2025年シーズンを終え、今季は新天地での戦いに臨む。
