<樋口久子 三菱電機レディス 事前情報◇29日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6690ヤード・パー72>
今季6試合目の日本ツアー出場を前に、馬場咲希は徹底的に自分のスイングと向き合った。オープンウィークだった先週のことを聞かれると「もうみっちり」と、練習漬けだったことをうかがわせる。
その内容を聞くと、確かに“みっちり”という表現が的確。「スイングが崩れていたので、鏡とかで確認しながら。素振りがメーンで、朝5時から夜の10~11時ぐらいまで振ってました」。
練習場でボールを打ったり、ラウンドも1度入れたりしたが、とにかく振って振って振りまくった1週間。本人も「(何本振ったか)本当に分からない。数えきれないくらいです」と振り返るほどだ。
馬場にとって、今年は“試練の一年”と言える。主戦場の米ツアーではペア戦1試合を含む19試合に出場して予選通過は8試合。ポイントランキングは125位と苦しんでいる。日本でも、ここまでの5試合のうち、決勝に進んだのは「ソニー 日本女子プロ選手権」(31位)の1試合のみ。
「今年のはじめからショットがよくなかった。ここまで悩んだことはなかったし、ゴルフがすごく難しい」というなか、試行錯誤を続けている。
この秋は、「ソニー 日本女子プロ選手権」から今週まで、日本で4試合を戦うことになる。そして、ここを終えると米国に戻り、再来週は現状で今季自身最終戦となる「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」(11月12~15日、フロリダ州)に出場。来季の出場権確保へ、一縷の望みをかける。
すでに米国の最終予選会は回避し、日本ツアーのQTにエントリーしたことも明言済み。決断の秋を迎えていた。開幕前日にはプロアマに出場。
特訓の成果については「マネジメントなどを考えるとスイングも難しくなって、コースに実際に出て、その動画を見ると“こんなもん?”という感じでした」と、まだ納得できる段階ではない。
主に意識しているのはテークバックからダウンスイングにかけての動きだが、本人も「すぐによくなるとは思ってはいない」と言うように、今は地道に体に染み込ませていくしかない。「練習をしていればいつかはよくなると思っているから、それを信じて」。そう強く心に念じ、コースに出ていく。(文・間宮輝憲)
