<台湾ホンハイレディース 事前情報◇11日◇ザ・オリエントゴルフ&カントリークラブ(台湾)◇6720ヤード・パー72>
きょう3月11日は、2011年に発生し死者1万5901人、行方不明者2519人の東日本大震災から15年という日になった。国内女子ツアー通算1勝で、福島県出身の蛭田みな美は、今週のツアーが行われる台湾から東北へパワーを送る。
「15年が経過して、私の周りは今は爪痕などもありませんが、忘れてはいけない」。そんな想いを胸に、台湾でプレーする。山間部の福島県東白川郡出身の蛭田は、当時中学1年生。学校では3年生を送り出す卒業式が行われ、それが終わり帰宅した後に自宅で大きな揺れを感じた。もし被害が大きかった場所にいれば、「命も危なかった」という危機感はもちろんあったという。
16年7月のプロテストに合格し、今年でプロ11年目。いまでは多くの人にプレーで元気を届ける立場だ。今週のコースは6720ヤードと長く、グリーンのアンジュレーションも激しいメジャー大会のような仕様だ。「イーブンパーで回れれば“ばんばんざい”」と話すが、この“イーブンパー”というのは他の選手も優勝ラインに設定しているスコア。ここを基準にしていく。
昨季はメルセデス・ランキング53位に終わり、シードから陥落。前半戦出場権は確保したが、悔し涙で締めくくるシーズンになった。今年は同じ轍は踏まない。「まずはしっかり予選通過をしたい。90度(ボールが)曲がるグリーンなんですが…」。タフなコースでも集中力を研ぎ澄まし、雄姿を届ける。(文・間宮輝憲)
