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優勝争いの渦中…最終18番でなにがあった? 申ジエの“無罰の救済”

緊迫した最終18番。斜面からの救済を受けた申ジエ、その内容は?

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2026年3月30日 07時00分

申ジエの“機転”でドロップ。競技委員と話した処置の内容は?
申ジエの“機転”でドロップ。競技委員と話した処置の内容は? (撮影:上山敬太)

<アクサレディス 最終日◇29日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6539ヤード・パー72>

優勝争いが繰り広げられるなか、最終18番で申ジエ(韓国)の2打目は左サイドのラフにつかまった。ボールはつま先下がりの急斜面に止まり、そのすぐ右にはカート道がある。この状況で、ジエは競技を一時中断して競技委員を呼んだ。

【写真】競技委員と長時間話し込む申ジエ

「自分で判断して処置をしようと思ったけれど、最後のホールで勝負のなかだから、しっかりとした処置をしたくて競技委員を呼びました」

2人の競技委員とジエで話し合われた内容はこうだ。ジエはいつも通りの右打ちで打とうとしたが、急斜面で足が滑ってしまいスタンスが取れなかった。そこで、最善な方法は左打ちだと考えた。だが、左打ちでスタンスをとると、足がカート道にかかってしまう。そのため、カート道からの救済を申し出た。

現場で対応していた田辺裕子競技委員長が説明する。「最初のライでスタンスが取れず、あの状況でベストな方法は左打ちである、と選手自身が決めました。(右打ちで)スタンスをとって何度か試してもらいましたが、足が滑ってスイングができないことを確認しました。左打ちを認めて、救済を行いました」。競技委員は『右打ちでも打てるのではないか』と聞いたが、ジエは「その判断は選手がするもの」と答えたという。

このやり取りの後、左打ちで足がカートにかからない地点をニアレストポイントに決定。そこからホールに近づかない1クラブレングス以内にドロップし、“無罰の救済”が適用された。その後、傾斜が緩やかだったため、右打ちでスタンスを取ることができるようになり、ジエは右打ちで3打目を放った。「新しい状況なので、そこからどういう打ち方をするかは選手が決めること」と、ルール上問題はない。

この過程を確認するための協議におよそ10分の時間を要した。「難しい判断になりえる状況だったので競技委員が2人いてよかったです。意見は一致しました」と田辺競技委員長は話した。(文・笠井あかり)

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