ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は国内女子ツアー「Tポイント×SMBCレディス」が行われる、紫カントリークラブ すみれコース(千葉県) から。
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10人のルーキーが出場する今大会。そのうち4人はここがプロデビュー戦の舞台になる。2024年の「日本女子アマチュア選手権」優勝者で、昨年の最終プロテストに2度目の挑戦で合格した19歳の鳥居さくらもそのひとりだ。予選落ちしたものの、去年も出場した大会がデビュー戦になるのは「うれしい」とニッコリ。「レギュラーツアーがデビュー戦なのでプレッシャーはある。今ある力をしっかり出せたら」と活躍をイメージする。
そんな鳥居のキャディバッグには、ひらがな4文字で『とりさく』と刺繍されている。それに触れると「“とりさく”で売っていきます!」という思いが返ってきた。なんでも、鳥居の同学年選手には“さくら”という名前が多いという。「みんな“名字+さく”で呼びあっていたんです」。そのため自分の耳にも馴染んでおり、これがファンからの“愛称”になって欲しいと願っている。
オフには指導を受ける男子ツアー通算3勝の星野英正とトレーニング、練習に打ち込んだ。予定が合わなかったことで合宿ができず「トレーニングをもっとすればよかったと今になって思う」と笑うが、「その分、ショット練習はできたし、上達もしたので自信を持って」というのが支え。
開幕前には師匠からLINEで『あまり緊張しすぎないように。いつも通りで』というメッセージももらったが、「今はギャラリーがいないから緊張しないけど、試合になれば人がいっぱいいるので、いい緊張感を保ちながら」とソワソワする気持ちは隠せない。
QTランク166位で開幕を迎えたため、出場できるレギュラーツアーで結果を残し6月に行われる第1回リランキングを突破するのが、最初の目標。「推薦でださせていただける試合は予選通過、上位フィニッシュしたい。ただ主戦場はステップ(下部のステップ・アップ・ツアー)なので、そこで優勝は絶対したい。QTに出なくてもいいように明治安田(賞金)ランキング1位を目指したいです」。“とりさく”という名前を覚えてもらえるような活躍を、まずは千葉で見せたい。
