<ダイキンオーキッドレディス 3日目◇7日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>
強風のなか、1ボギーで粘っていたプロ4年目の皆吉愛寿香に、ご褒美が最後に待っていた。残り98ヤードの2打目をピンそば4.5メートルにつけた17番パー4で最初のバーディを奪い、18番パー5は残り30ヤードの3打目がピン手前5メートルほどにしか寄らなかったが、しっかり沈めて2連続バーディ締め。8位から出たムービングデーで1つ伸ばし、トータル6アンダー・5位に順位を上げた。
「前半は耐えて、耐えてパーを拾った感じでした。18番でバーディを取って、何とかパープレーで上がろうと思っていたけど、その前に17番でまさかのバーディが取れてうれしかった。いい終わり方ができたと思います」
鹿児島出身の25歳は、4度目の挑戦だった22年のプロテストでようやく合格を手にした。これまでレギュラーツアーは10試合に出場し、予選通過は24年の「日本女子オープン」など3試合。昨季は下部のステップ・アップ・ツアー「ルートインカップ」で優勝するなど明治安田ステップ・ランキングは2位に入り、今季は6月に実施される第1回リランキングまでの出場権を獲得した。
初めてのレギュラーツアー本格参戦。オフは前半戦の試合会場の下見ラウンドも行った。自宅のある鹿児島市から比較的近い、同じ九州を中心に「アクサレディス」(宮崎)のUMKカントリークラブ、4月の「KKT杯バンテリンレディス」(熊本)の熊本空港カントリークラブ、5月の「Sky RKBレディス」(福岡)の福岡雷山ゴルフ倶楽部、関東にも足を伸ばして5月の「NTTドコモビジネスレディス」(千葉)の浜野ゴルフクラブも回った。
もちろん、初出場の開幕戦に備えて、沖縄にも飛んだ。初めて回る琉球ゴルフ倶楽部で3ラウンド。プレーする機会の少ない高麗グリーンは特に入念にチェックした。
「九州にも高麗グリーンのコースはあるけど、全然違う感じだった。風も吹いていたので、難しい印象でした」
予選ラウンドからこの日までの3日間のパット数は25→28→26の計79パットで平均26.33パット。全体で6位というグリーン上のパフォーマンスは予習のたまものだ。
神村学園高時代は地元の鹿児島高牧カントリークラブでアルバイト業務もこなしながら、腕を磨いた。同ゴルフ場は、同じ鹿児島市出身の勝みなみのジュニア時代からの練習拠点。同郷の先輩のすごさを身近に感じ、貪欲に『強さ』と『うまさ』を吸収した。
「そんなに多くはないけど、一緒にラウンドもさせていただきました。このオフにもお会いしました。勝さんはラウンド中もしゃべってくれて、楽しいけど、プレーに入るときはすごく集中する。私とは全然違う集中力です。勉強になりました。パットが本当にうまくて、参考になりました。すごい存在です」
将来の夢はプロテスト合格時の選手アンケートの「目標とするプロゴルファー」の欄に迷わず名前を書いた勝と同じ、米ツアーのフィールドに立つこと。そのための一歩となる今季開幕戦。初日からアンダーパーで回った25歳は「4日間、アンダーで回りたい。最終日も1つでも伸ばし、順位を上げたい」と意気込んだ。(文・臼杵孝志)
