<台湾ホンハイレディース 事前情報◇11日◇ザ・オリエントゴルフ&カントリークラブ(台湾)◇6720ヤード・パー72>
台湾ツアーメンバーとして、今週の日台共催大会に出場する日本選手がいる。25歳の佐渡山理莉は「距離も長いし、チャンスになるホールも数えるほど。そこはしっかり攻めて、耐えるところは耐えたい」と、4日間のプレーをイメージする。
2000年5月5日生まれの佐渡山は、“プラチナ世代”のひとりとして、アマチュア時代からナショナルチームでプレーするなど活躍。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストには、高校卒業からこれまでに7度挑戦。うち4度は最終まで進んでいるが、合格には至っていない。23年には「(出身地の沖縄から)近いし、日本の選手も受けているので挑戦しました」と台湾ツアーのQTを受け、通過。今年で参戦3年目となる。昨年はランキング31位で1年目に続きシード権を確保し、台湾の“選抜メンバー”のひとりとしてこの試合に出場する。
開幕前日の練習ラウンドでは、吉本ひかる、川﨑春花とともにプレー。「普段、一緒に回る機会もないし、こういう試合はありがたいです。(JLPGAの)試合を見に行くこともある。同じ舞台で、同じセッティングで戦えるのは楽しみですね」と、この時間は刺激にもなる。
そして佐渡山にとって、ここはチャンスの舞台でもある。今週はJLPGAの大会でもあるため、日本ツアーメンバーには普段の試合同様にメルセデス・ポイントも付与される。もちろんツアー外の選手が優勝した場合には、すぐに日本のメンバー入りを果たすことも可能。つまり、この出場権は佐渡山にとっては、プロテスト免除で会員になれる挑戦権にもなっている。
「テスト以外にチャンスがあるのはありがたい。何が起こるかは分からないし、意識はしています。ただレベルが高い選手たちと試合ができる。それを楽しみたいです」
今回の会場になるザ・オリエントゴルフ&カントリークラブでのプレーは、昨年のステップ・アップ・ツアー「CTBCレディスオープン」以来、今回が2度目。台湾屈指の名門コースで、その難易度は、多くの選手たちがイーブンパー付近を優勝ラインに設定するほどだ。佐渡山も上位進出の目安として、「アンダーパーは、相当に頑張らないと出ない。まずはパープレーを目指していきます」と話す。
さらに今年は、学生時代にともに日の丸をつけ汗を流した同学年の古江彩佳も参戦。古江は「普段、会う機会が多くないので、(佐渡山との再会は)うれしかったです」と、ほほ笑んだ。それを聞いた佐渡山は「私はけっこうニュースとかで見てます。覚えてもらえていてうれしい」と、冗談めかして笑ったが、世界最高峰のツアーで活躍するその姿もやはり刺激になっている。
現在は出身地の沖縄、拠点にしている千葉、そして台湾を行き来しながらツアーを戦っている。参戦当初は「食事などで苦しんだ」と異国の洗礼も浴びたと振り返るが、今は「先輩たちから美味しいお店を教えてもらったり、国内移動をしている感じですね」と、その生活にもすっかり慣れた。
台湾特有の強風も、何度も経験済み。「去年、このコースを回った時は消化不良でしたが、成長もしていると思う。ベストを尽くしたい」。地の利、そしてこの地で培った自信を胸に、目の前のチャンスをもぎ取る活躍をみせたい。(文・間宮輝憲)
