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「あー終わったー」 藤田さいきの“七転び八起き”【編集部が選ぶ2022年フォト】

ALBA Net編集部が厳選! 2022年の出来事を写真で振り返る。

所属 ALBA Net編集部
牧野 名雄 / Nao Makino

配信日時:2023年2月18日 11時00分

宮里藍サントリーレディスで惜敗した藤田さいき このリアクションが悔しさを物語っている
宮里藍サントリーレディスで惜敗した藤田さいき このリアクションが悔しさを物語っている (撮影:福田文平)

2023年の本格シーズンインを迎える前に、編集部が厳選した写真でトピックを振り返っていきたい。今回は22年6月に撮影した【藤田さいきの尻もち】。

6月に行われた「宮里藍サントリーレディス」の最終ラウンド。当時37歳のベテラン・藤田さいきは優勝争いのまっただ中にいた。

3日目を終えて後続と3打差の単独首位。優位な状況で最終日を迎えたが、サンデーバックナインで風向きが変わる。ショットが定まらなくなり、立て続けにスコアを落としていく。念願の11年ぶり優勝がかかる大一番。そのプレッシャーが名手のプレーを狂わせた。

それでも17番でバーディを奪い、首位タイで最終18番パー4に突入。パーオンはならず、バンカーからの3打目を約3メートルに寄せた。これを決めればプレーオフへと望みをつなぐ。運命の一打はカップのわずか左を抜けた。

「足に来てたんでしょうね。気が抜けて、『あー終わったー』って(笑)」

その瞬間、藤田はグリーンにうずくまった。頭を抱えてバランスを崩し、尻もちをついた。

「(シーズン)後半もチャンスがあると思うので前向きに頑張りたい。2位を続けて優勝というのもありますし…」。悔しさで目がうるんでいた。これで今季3度目の2位。最後の勝利から数えれば、7度目の“準優勝”ということになる。

藤田はめげなかった。“七転び八起き”の精神でその後、何度も優勝争いに絡んだ。そして11月、ついに「大王製紙エリエールレディス」で悲願の優勝。18番グリーンでうずくまる藤田の目には、歓喜の涙が光っていた。

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