<ダイキンオーキッドレディス 最終日◇3日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6595ヤード・パー72>
国内開幕戦でルーキーが早くも結果を出した。韓国出身の宋ガウンがその人。昨年11月のプロテストに合格し、直後のファイナルQTでトップ通過。今季のレギュラーツアー前半戦出場権を得ている23歳だ。
韓国ツアー2021年の新人王。実力者が、いきなりその片りんを見せて8位に食い込んだ。「気持ちよく終わりたかった」と最終ホールの18番パー5では3打目のアプローチを10センチにつけて楽々バーディ。気分よく開幕戦を締めくくった。
昨年、一念発起。「いろんなツアーでプレーしたい」と日本ツアーの門を叩いた。初戦で感じたことがある。「日本の選手は楽しんでいるなと思いました。明るい雰囲気の中で楽しみながらプレーする事ができました」。ガウン自身の笑顔をもはじける。
「日本のファンはマナーがいい」。多くの拍手を浴びて、スマイルも満開だ。今季はスポンサーとの関係で韓国ツアーにも参戦。日韓を行き来することになるが、まずは初戦で多くの拍手や声援を受けたことがうれしかった。
日本の学年でいえば2000年度生まれのプラチナ世代。古江彩佳、吉田優利、安田祐香らと同学年。バイザーを見れば、ミッフィーのボールマーカーがついている。「去年の夏から使い始めました。大好きなんです」とキュートな一面をのぞかせる“ルーキー”だ。
日本ツアーはこのあと2週後の「アクサレディス」に参戦予定。忙しいスケジュールとなるが、爽やかなスマイルでさらにファンを増やしていきそうだ。