<日本女子オープン 2日目◇2日◇宝塚ゴルフ倶楽部 旧コース(兵庫県)◇6185ヤード・パー70>
2日前の練習ラウンドから晴天が続き、砲台&コンパクトなグリーンは本来の硬さを取り戻してきた。さらに、この日は強い風も吹いた。難易度は当然上がる。平均ストロークは初日の71.54から73.18にアップ。多くの選手が伸び悩むなか、午後組で回り、確実にスコアを2つ伸ばした阿部未悠がトータル8アンダーで単独首位に立った。
「午前組のスコアを見て、きょうは難しいんだなぁと思ってスタートした。バーディがこない時間も長かったけど、パーパットはよく入ってくれたし、長いバーディパットも入った。内容は100点ではないけど、これで不満があると言ったらダメでしょう」
初日はわずか3人だったボギーなしラウンド。この日も順調にスコアを伸ばした。キーホールに挙げている6つのパー3は、ティショットをピンそば1メートルにつけた2番、グリーン奥エッジからパターで10メートルをねじ込んだ6番など3バーディを奪った。
終盤の15番パー4で2打目がバンカーのアゴ付近に刺さって初めてボギーをたたき、最終18番パー4も2打目をグリーン奥にこぼしてボギーを打ったが、「いつかボギーは来ると思っていたから」と悔しい素ぶりはまったく見せなかった。
3週前の「ソニー 日本女子プロ選手権」は第2ラウンド途中に左手親指の付け根付近を痛めて途中棄権した。翌週の試合は休んで、前週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」から復帰。テーピングを施した患部はまだ完治していないが、今週はウッド系のクラブをチェンジし、シャフトは軟らかいタイプに替えるなど、体に負担をかけないセッティングも奏功している。
この大会はアマチュアだった2020年に初出場し、今回で4年連続5度目の参戦。昨年は自己最高の9位に入った。「どの試合も勝ちたいけど、メジャーという大きな大会で勝ちたいと思います」。これまで国内メジャーは17試合に出て、最高は昨年の「JLPGAツアー選手権リコーカップ」の3位。ツアー通算3勝目を日本一のタイトルで飾ることができれば、最高の週末となる。
首位タイの滑り出しには「まだ初日が終わったばかり」と言い、単独首位に立ったこの日は「まだ2日目が終わったばかりなので」とニヤッと笑った。
「まだ2日もある。いいプレーができて、同じ位置にいるかもしれないし、いないかもしれない。うまくいってくれたら…とは思うけど、どういう展開になるのか自分でも楽しみ」。2サムとなる決勝ラウンドの36ホール。ちょっぴり斜に構え、俯瞰(ふかん)できる冷静さが、最大の強みとなりそうだ。(文・臼杵孝志)
