<大東建託・いい部屋ネットレディス 初日◇23日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6485ヤード・パー72>
暑さ対策の一環として、今大会は各日のスタート時刻を午前6時に設定。その初日、トップ組でティオフを迎えたプロ2年目の中村心が好スタートを切った。午前2時50分に起床し、同4時にはコース入り。笑顔でティイングエリアに立った。
インから出て、12番から連続バーディを先行。後半は1オンチャレンジホールとなる5番パー4で1オンに成功しイーグルを奪うなど、1イーグル・5バーディ・1ボギーでツアー自己ベストスコアとなる「66」をマーク。6アンダー・3位で2日目に進む。
今年の序盤は苦しい日々が続き、特にショット面に悩みを抱えていた。「どっちにもミスが出てしまっていた。構えてからどっちに行くかわからないという恐怖から、振れなくなって、納得のいくショットが打てなかった」と明かす。
思うようなゴルフができない日々に心も疲れていた。「楽しくないって言ったらあれですけど、『またゴルフか…』みたいな。『ゴルフ場に行くのも嫌だな』という感じだった」。しかし、前戦「明治安田レディス」の初日に今季初の60台を出すと、最終日も『69』をマーク。「いまは全然そんなことなくて、すごく楽しめている」と復調のきっかけとなる一戦になった。
修正したのはスイング軌道だった。「ドローが好き」。しかし、スイングではカット軌道が出てしまい逆球が出ていた。そこで、今年6月の「ニチレイレディス」から青木瀬令奈のキャディ兼コーチである大西翔太氏に教わり始めた。「フェードが出てしまう軌道だったので、それを直しました」と大西氏と二人三脚で取り組み、徐々に状態を上げてきた。
「翔太さんに1ヶ月前ぐらいから見てもらって、そこから自信を持って振れるようにもなってきたし、まだ不安が0になったわけではないけど、ゴルフが楽しくなってきた」。まだ消化しきれていない部分もあるが、「前に比べてはほんとに状態も良くなった」と安どの表情を浮かべた。
大会開催前には「全部に課題やテーマがある。そこを一打一打、意識してやっていたら結果は良くなってくると思う。それで結果、60代が出たらうれしい」と話していたが、早くも達成。「先週も今年初めての60台が出て、今週も初日からいい感じで回れたので良かったです」と表情は晴れやかだ。
今大会には特別な想いもある。「地元が山口で福岡とは近いから、山口の方もこの試合に来やすいと思うので、そこで優勝争いをしている姿を見せられたら一番うれしいです」。地元・山口ではツアー開催がないだけに、近隣での大会は貴重な舞台だ。
「ショット、アプローチ、パターにテーマがあるので、それを一打一打やって、いい結果になったらいいなと思います」。上位で迎える2日目。大西氏と取り組むテーマを胸に、優勝戦線で最終日を迎えるための戦いが続く。(文・高木彩音)
