＜アース・モンダミンカップ 3日目◇24日◇カメリアヒルズカントリークラブ（千葉県）◇6650 ヤード・パー72＞
女王が、またしても偉大な記録に手をかけている。山下美夢有は現在、生涯獲得賞金4億5879万1681円だが、今大会の優勝賞金5400万円を獲得できれば、ツアー史上最速で大台の5億円に到達する。
史上最速がアン・ソンジュ（韓国）の108試合、そして史上最年少が横峯さくらの23歳281日という記録だが、もし山下が勝てばそれらを大幅に更新する。それぞれ“史上最速”の99試合、“史上最年少”の21歳327日での快挙達成。それがツアー最高額大会の優勝で叶うとなれば、まさにドラマチックだ。
ちなみに優勝となれば、山下はプロ入り後、単純計算で1試合あたり約517万円を稼いでいることになる。今季だけで考えれば約1018万円。驚きを隠せない金額だ。
首位と5打差で迎えたムービングデーは6バーディ・2ボギーの「68」で回り、トータル10アンダーで首位に並んだ。先週の「ニチレイレディス」で今季4勝目（通算10勝目）を挙げた絶好調娘は、これで6試合連続（うち1試合は短縮競技）の最終日最終組入り。「（調子も）徐々に上げられている。最終日もいつもと変わらず、自分のプレーをするだけかなと思う。しっかりいいリズムで頑張りたい」。いかなる大記録がかかっていようとも、女王がスタイルを崩すことはない。
直近7試合では3度の優勝を誇り、2位が2回、3位が1回。いずれも優勝争いに絡んでいる。今季の最終日平均ストロークは「69.4793」でツアー1位。絶対女王の逃げ切り態勢は整った。
